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幼児編
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柚視点
「く…ふぁぁ…」
よく寝た…ってあれ?
また…直人兄さんのお部屋?
「柚琉様。おはようございます」
「いつきくん、おはよう。ぼくのおへやのおそうじおわった?」
「はい。空調の管理もおそうじも終わりましたよ」
うん。
だからなんで僕と樹くんだと言葉の意味が違って聞こえるの?
「引き出しも開けてしまったのですが…」
「あけたの!?」
僕ね、日記つけてるの。
どんどん前世のことも思い出せなくなってくるのかなって思ったから色々書いて残しておこうと思って…。
「中身は見ていません」
「…よかった。ぼくのにっき。みないでね」
「かしこまりました」
僕はベッドから降りた。
服はまだパジャマのままだった。
「いつきくん、きがえるのてつだって」
「はい」
樹くんはすぐに僕の服のボタンに手を伸ばそうとしたがそれを止めた。
「ぼくがやる」
「柚琉様がですか?」
「うん。ぼくなにもできないのいやだから」
「…成人してもついていますのに…」
「なにかいった?」
「いいえ」
樹くんは僕が5分かけてボタンを外すのを見守っていてくれた。
「とれた!!」
「はい。取れましたね。では次のボタンですよ」
「う…きょうはここまで!!いつきくんやって」
「はい」
樹くんがやるとものの数秒で全てのボタンが外れた。
「柚琉様、ではこちらに着替えましょうか」
「…ブラウス?おでかけするの?」
「本家へ行くのですよ。今日はお祖母様もいるそうです」
「おばあ…さま?」
僕のおばあちゃん?
「柚琉様は赤ん坊の頃に1度お会いしているだけですからね。覚えていなくとも仕方ありません」
…僕の…おばあちゃん。
「おばあちゃん…あいたい」
「えぇ。でしたら早くお着替えなさりませんとね」
「いつきくんにおねがいするの」
僕がやるとすごく遅くなりそうだもん。
「く…ふぁぁ…」
よく寝た…ってあれ?
また…直人兄さんのお部屋?
「柚琉様。おはようございます」
「いつきくん、おはよう。ぼくのおへやのおそうじおわった?」
「はい。空調の管理もおそうじも終わりましたよ」
うん。
だからなんで僕と樹くんだと言葉の意味が違って聞こえるの?
「引き出しも開けてしまったのですが…」
「あけたの!?」
僕ね、日記つけてるの。
どんどん前世のことも思い出せなくなってくるのかなって思ったから色々書いて残しておこうと思って…。
「中身は見ていません」
「…よかった。ぼくのにっき。みないでね」
「かしこまりました」
僕はベッドから降りた。
服はまだパジャマのままだった。
「いつきくん、きがえるのてつだって」
「はい」
樹くんはすぐに僕の服のボタンに手を伸ばそうとしたがそれを止めた。
「ぼくがやる」
「柚琉様がですか?」
「うん。ぼくなにもできないのいやだから」
「…成人してもついていますのに…」
「なにかいった?」
「いいえ」
樹くんは僕が5分かけてボタンを外すのを見守っていてくれた。
「とれた!!」
「はい。取れましたね。では次のボタンですよ」
「う…きょうはここまで!!いつきくんやって」
「はい」
樹くんがやるとものの数秒で全てのボタンが外れた。
「柚琉様、ではこちらに着替えましょうか」
「…ブラウス?おでかけするの?」
「本家へ行くのですよ。今日はお祖母様もいるそうです」
「おばあ…さま?」
僕のおばあちゃん?
「柚琉様は赤ん坊の頃に1度お会いしているだけですからね。覚えていなくとも仕方ありません」
…僕の…おばあちゃん。
「おばあちゃん…あいたい」
「えぇ。でしたら早くお着替えなさりませんとね」
「いつきくんにおねがいするの」
僕がやるとすごく遅くなりそうだもん。
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