271 / 839
幼児編
162
しおりを挟む
直人視点
「…はぁ…」
「…柚?」
やばい。
僕もウトウトしてた。
「…息が熱い。…トロンとしてたのは熱のせいか」
無理させすぎたかな。
というかおじい様のせいでしょ。
やっぱり柚にはまだおつかいは早すぎたんだよ。
「…氷もらってこないと」
「…にぃ」
いつの間にか起きてしまった柚が僕の服を弱々しく掴んでいた。
「いっちゃ…や…」
「どこにも行かないよ。絶対帰ってくる。氷もらってくるだけだよ。冷やさなきゃ辛いでしょ?」
「や…」
…ダメか。
僕は使用人を呼び、氷枕を用意するように指示した。
「柚のお熱出す癖なかなか治らないね」
どうすればいいのやら。
家では疲れないように誰かが抱っこしたりそばにいたりしたらいいんだけど。
学校では樹と睦樹しかいないからなぁ。
「…柚、ねんねするんだよ?」
「しない…」
「する。しないとよくならないよ」
「やぁ!!」
これはまずいな。
寝てくれないと熱下がらないのに。
「絵本もないし…睡眠薬は使いたくないんだよなぁ」
「…にぃ…ここ」
柚は自分の横をポンポンと手で叩いて示した。
「ここに寝ろってこと?」
「にゅ…」
横になると柚はきゅっとひっついた。
「…おやすみ。柚」
「…やしゅ……にぃ…」
言えてない。
でも可愛い。
「…はぁ…」
「…柚?」
やばい。
僕もウトウトしてた。
「…息が熱い。…トロンとしてたのは熱のせいか」
無理させすぎたかな。
というかおじい様のせいでしょ。
やっぱり柚にはまだおつかいは早すぎたんだよ。
「…氷もらってこないと」
「…にぃ」
いつの間にか起きてしまった柚が僕の服を弱々しく掴んでいた。
「いっちゃ…や…」
「どこにも行かないよ。絶対帰ってくる。氷もらってくるだけだよ。冷やさなきゃ辛いでしょ?」
「や…」
…ダメか。
僕は使用人を呼び、氷枕を用意するように指示した。
「柚のお熱出す癖なかなか治らないね」
どうすればいいのやら。
家では疲れないように誰かが抱っこしたりそばにいたりしたらいいんだけど。
学校では樹と睦樹しかいないからなぁ。
「…柚、ねんねするんだよ?」
「しない…」
「する。しないとよくならないよ」
「やぁ!!」
これはまずいな。
寝てくれないと熱下がらないのに。
「絵本もないし…睡眠薬は使いたくないんだよなぁ」
「…にぃ…ここ」
柚は自分の横をポンポンと手で叩いて示した。
「ここに寝ろってこと?」
「にゅ…」
横になると柚はきゅっとひっついた。
「…おやすみ。柚」
「…やしゅ……にぃ…」
言えてない。
でも可愛い。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,953
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる