普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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「樹、柚まだ?」
「…どうやらお腹を下してしまったようで」
「ジュース飲みすぎるからだよ、柚」
うぅ…ジュース3杯とヨーグルトでここまでお腹に大ダメージがくるとは…。
「…柚おいて行ってくるね。休むって先生に言っておく」
「ありがとうございます。夏羽様」
「柚、しっかり休んでね」
「うん…いってらっしゃい…」
うぐぅ…お腹痛い…。
僕は何とかトイレから出てソファに倒れた。
「柚琉様、湯たんぽです」
「ありがと…お腹痛いよぅ…」
「…大丈夫ですか?…ただの食物繊維入りの野菜ジュースだったんですが…柚琉様、最近便秘気味でしたし」
なんで樹くんに知られてるんだろう。
見られてるの?
「…効きすぎてしまったようですね」
「…大丈夫…樹くんお仕事してて…」
「柚琉様のお世話が私の仕事です」
「…他のお仕事」
「他はただの手伝いですから」
うぅ…お腹痛い。
あっためてるけど痛い。
「毛布持ってきますね。少し待っていてください」
樹くんは冷めてしまった紅茶を持って出ていった。
「…そんなのいいのに…ベッド戻ろ」
ベッドで小さくきゅーってしてた方が痛くない気がする。
僕は樹くんが行った方向とは逆の階段の方へ向かった。
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