普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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中学生編

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「…むにゅにゅ」
おトイレは無事行けたけど…。
「なんで誰もいないのっ!!」
僕をおいてお出かけしちゃったの?
僕はお留守番なの?
というか樹くんまでいないなんてどういうこと?
「…ふぇ」
「柚琉様?どうされました?」
泣きそうになってたらまた使用人の人が来た。
さっきの人とは別の人。
「ふあぁん!!」
「本当にどうされました!?」
みんないないんだもん!!
「っく…みんな…ふぇ…いにゃ」
「…あぁ。こちらですよ」
ふぇ…?
みんないるの?



使用人の人がノックをしてからドアを開けると…みんないた。
「うわぁぁん!!」
「柚!?」
「なんで泣いてるの!?」
僕は直人兄さんに抱き上げられた。
「うぅ…みん…ふぇ…」
「みんながいなかったから泣いちゃったの?」
なんか分かってくれた。
「ぴっ…ふにゃ…」
「よしよし。大丈夫だよ。柚をおいてったりしないから」
「にーいーさーん!!夏も柚なでなでする!!」
「はいはい」
僕はソファーにおろされた。
顔を上げると…番と名乗ったあの人がいた。
同時にぐぅぅとお腹が鳴った。
「…チョコの匂いのせいでお腹空いたっ!!」
「ふふ…じゃあ柚は向こうのお部屋で軽食でも食べてきな」
「兄さんは?」
「兄さん達はまだお話があるから」
むぅ…兄さん来ないなら僕もここにいる!!
僕はソファーの上で体育座りをした。
「柚?」
「兄さん来ないなら僕もここにいるっ!!」
「…じゃあここに運ばせるよ?いいの?」
うん!!
わーい。
みんながいないと寂しいしご飯も美味しくなくなっちゃうもん。
ご飯はみんなで食べると美味しいんだよ~?
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