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選択編

司ルート 3

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司視点

「では私は失礼しますね」
「樹くんばいばーい!!」
樹が関わると柚は幼児化してないか?
俺の気のせいか?
まぁまだ20のガキだし仕方ないのか。
「柚。今日はたくさん食べれたみたいだな」
「うん!!野菜ケーキ美味しかった!!」
「良かったな。…腹大分大きくなったな。苦しくないか?」
「歩くの辛いけど樹くんがほとんどやってくれるし大丈夫だよ。司もお仕事大変?」
「…大変…っつぅか…柚の兄さん達にこき使われてるな。まぁ勉強になるからいいんだけど」
「…夏大丈夫?同じところにいるんでしょ?」
「あー…」
…会う度に睨まれてるとは言えない。
「ごめんね。今度僕の方から言っておくね」
「いや、いいよ。それより柚は自分の体を大切にしな」
柚を抱き上げてそっとソファーに下ろす。
「何にもできないわけじゃないのに…」
「転びでもしたらお腹の子死ぬぞ?」
「ぴゃっ!!」
「ここで大人しく座っててくれ」
「はぁい…」
キッチンに立ち、簡単な料理を作り始める。
最初はその辺で買ってきたんだけど樹に怒られたから…。
…そしてレシピ帳を置いていったからな?
『あなたでも作れる料理纏めておきました』ってメッセージ付きで。
作ってみたら美味しいしそこまで時間もかからないし食費も浮かせられるからそれからは手作りだ。
たまに柚が作ってるみたいだけどな。
「今日晩御飯なぁにー?」
「グラタンだけどミートソースとホワイトソースどっちがいい?」
「ホワイトソース!!」
「んじゃシーフードだな」
イカと海老はあったはず…。
あとは柚の好きなコーンと全然食べてくれない玉ねぎ。
そんなもんか。
玉ねぎは食感が無くなるまで炒めたりしないと食べようとしないんだよな…。
アドバイスがレシピ帳にも書いてあったし。
『柚琉様の嫌いなものは見えないほど小さくするか食感を無くすと食べます。ピーマンは何しても食べません』
…ピーマン嫌いなのかよ。
「柚」
「ん~?」
「ピーマンの肉詰めやるか?」
「嫌だ!!そんなの触りたくない!!」
「…苦いの嫌いなのか?」
「苦いと辛いの嫌っ!!」
…一緒に酒は無理そうだな。
カクテルとか甘いのじゃないと飲まなさそうだ。
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