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第一章
第4話(4)暴走のクトラ
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「う……」
「トップ!」
「ケイ……」
「目が覚めたんですね……」
「セダン……」
「良かった……」
「バン……」
軽自動車とセダン型の車とバン型の車のそれぞれの代表者が目覚めたクトラを見てホッと胸をなでおろす。
「あ、あんたたち……わたしは確か」
「タイヘイ殿の頭突きと正面衝突したのよ」
モリコがクトラに告げる。
「そ、そうだったの……確かにちょっと痛いわね」
クトラが頭を抑える。
「ロケットブースターの加速付きの頭突きを喰らってちょっとで済む?」
モリコが呆れ気味に首をすくめる。
「頑丈さには多少自信があるのよ」
「かといって、限度ってものがあるでしょ……」
「ふふっ……」
クトラが笑いながら半身を起こす。
「へえ、もう起きれるのか? タフだねえ」
パイスーが目を丸くする。
「こんなところで寝転がってもいられないでしょう。それにしても、あなた……」
クトラがタイヘイに視線を向ける。
「ん? 俺か?」
「他に誰がいるのよ……少し確認させてもらえる?」
「確認?」
「ええ」
「? ああ、いいぞ」
「えっと、その怪力が……」
「ゴリラ由来の怪力だ」
タイヘイが力こぶを作ってみせる。
「それが獣の分ね……」
「そうだ」
「斬撃を飛ばしていたのは……」
「かまいたち由来の斬撃だ」
タイヘイが両手を交差させる。
「それが妖の分ってわけね……」
「そういうことになるな」
「それで空中を飛行出来るのは……」
「ロケットブースターによるものだ」
タイヘイが足裏を見せる。
「それで頭が……」
「石頭だな、超人由来の」
タイヘイが自らの頭を撫でまわしてみせる。
「どんな超人よ?」
「さあな」
「さあなって……」
「そういうもんなんだから仕方がないだろう」
「そういうもん……」
「ああ、そういうもんだ」
「えっと……」
クトラが頭を抑える。タイヘイが尋ねる。
「どうした?」
「いや、ちょっと頭を整理しているの……」
「整理?」
「ええ、つまりあなたは……体や腕がゴリラで」
「うん」
「手足がかまいたちで」
「ああ」
「足裏にはロケットブースターが付いていて」
「うむ」
「超のつく石頭だと」
「そうだ」
「なんでもありね……」
クトラが苦笑を浮かべる。モリコが深々と頷く。
「それについてはまったくの同意だわ」
「ん……」
クトラが立ち上がろうとする。
「トップ、無理しないでください!」
「大丈夫よ」
クトラが軽に応える。
「トップ、頭を打ったのですからもう少し安静にした方が……」
「修理すれば平気よ」
セダンの言葉にクトラは笑みを浮かべる。
「トップ、無理はしないで下さい……」
「心配性ね」
クトラはバンの肩をポンポンと叩く。
「そいつらの言う通り、無理はしない方が賢明だぜ?」
タイヘイが語りかける。
「ふっ……」
「なにがおかしいんだよ?」
「散々打ちのめされて、体の心配までされるとは……わたしたちの完敗かしらね」
クトラが苦笑を浮かべながら呟く。
「うん、まあ結構手ごわかったぜ」
タイヘイが腕を組んで頷く。
「ちょ、調子に乗るなよ!」
「そ、そうだ、まだ勝負はこれからだ!」
「決着はついていない!」
「……やめなさい」
「‼」
クトラが低い声色で呟くと、ケイたちは一斉に気を付けの姿勢になる。
「繰り返しになるけどわたしたちの完全なる負けよ……なにか欲しいものでもある?」
「そうだな……クトラ、俺の仲間になれ」
「仲間?」
「ああ、トップのクトラが仲間になってくれれば、この辺の連中が皆、俺に協力してくれるようになるだろう?」
「あなたが新たにトップに立つってこと?」
「レジスタッフだかネジスタンプだか、まわりくどいことをするつもりはねえ」
「何をするつもりなの……?」
「俺はこの四国という島に、もう一つ国を造る。はみだし者たちの国をな」
「⁉」
「どうだ?」
「レジスタンス活動の枠を超えて。国造り……? なかなか面白そうじゃないの……この『暴走のクトラ』、タイヘイちゃんに喜んで協力させてもらうわ」
クトラが跪き、三つ指をついてタイヘイに頭を下げる。ケイたちが驚く。
「へっ、決まりだな」
タイヘイが満足気な笑みを浮かべる。
「トップ!」
「ケイ……」
「目が覚めたんですね……」
「セダン……」
「良かった……」
「バン……」
軽自動車とセダン型の車とバン型の車のそれぞれの代表者が目覚めたクトラを見てホッと胸をなでおろす。
「あ、あんたたち……わたしは確か」
「タイヘイ殿の頭突きと正面衝突したのよ」
モリコがクトラに告げる。
「そ、そうだったの……確かにちょっと痛いわね」
クトラが頭を抑える。
「ロケットブースターの加速付きの頭突きを喰らってちょっとで済む?」
モリコが呆れ気味に首をすくめる。
「頑丈さには多少自信があるのよ」
「かといって、限度ってものがあるでしょ……」
「ふふっ……」
クトラが笑いながら半身を起こす。
「へえ、もう起きれるのか? タフだねえ」
パイスーが目を丸くする。
「こんなところで寝転がってもいられないでしょう。それにしても、あなた……」
クトラがタイヘイに視線を向ける。
「ん? 俺か?」
「他に誰がいるのよ……少し確認させてもらえる?」
「確認?」
「ええ」
「? ああ、いいぞ」
「えっと、その怪力が……」
「ゴリラ由来の怪力だ」
タイヘイが力こぶを作ってみせる。
「それが獣の分ね……」
「そうだ」
「斬撃を飛ばしていたのは……」
「かまいたち由来の斬撃だ」
タイヘイが両手を交差させる。
「それが妖の分ってわけね……」
「そういうことになるな」
「それで空中を飛行出来るのは……」
「ロケットブースターによるものだ」
タイヘイが足裏を見せる。
「それで頭が……」
「石頭だな、超人由来の」
タイヘイが自らの頭を撫でまわしてみせる。
「どんな超人よ?」
「さあな」
「さあなって……」
「そういうもんなんだから仕方がないだろう」
「そういうもん……」
「ああ、そういうもんだ」
「えっと……」
クトラが頭を抑える。タイヘイが尋ねる。
「どうした?」
「いや、ちょっと頭を整理しているの……」
「整理?」
「ええ、つまりあなたは……体や腕がゴリラで」
「うん」
「手足がかまいたちで」
「ああ」
「足裏にはロケットブースターが付いていて」
「うむ」
「超のつく石頭だと」
「そうだ」
「なんでもありね……」
クトラが苦笑を浮かべる。モリコが深々と頷く。
「それについてはまったくの同意だわ」
「ん……」
クトラが立ち上がろうとする。
「トップ、無理しないでください!」
「大丈夫よ」
クトラが軽に応える。
「トップ、頭を打ったのですからもう少し安静にした方が……」
「修理すれば平気よ」
セダンの言葉にクトラは笑みを浮かべる。
「トップ、無理はしないで下さい……」
「心配性ね」
クトラはバンの肩をポンポンと叩く。
「そいつらの言う通り、無理はしない方が賢明だぜ?」
タイヘイが語りかける。
「ふっ……」
「なにがおかしいんだよ?」
「散々打ちのめされて、体の心配までされるとは……わたしたちの完敗かしらね」
クトラが苦笑を浮かべながら呟く。
「うん、まあ結構手ごわかったぜ」
タイヘイが腕を組んで頷く。
「ちょ、調子に乗るなよ!」
「そ、そうだ、まだ勝負はこれからだ!」
「決着はついていない!」
「……やめなさい」
「‼」
クトラが低い声色で呟くと、ケイたちは一斉に気を付けの姿勢になる。
「繰り返しになるけどわたしたちの完全なる負けよ……なにか欲しいものでもある?」
「そうだな……クトラ、俺の仲間になれ」
「仲間?」
「ああ、トップのクトラが仲間になってくれれば、この辺の連中が皆、俺に協力してくれるようになるだろう?」
「あなたが新たにトップに立つってこと?」
「レジスタッフだかネジスタンプだか、まわりくどいことをするつもりはねえ」
「何をするつもりなの……?」
「俺はこの四国という島に、もう一つ国を造る。はみだし者たちの国をな」
「⁉」
「どうだ?」
「レジスタンス活動の枠を超えて。国造り……? なかなか面白そうじゃないの……この『暴走のクトラ』、タイヘイちゃんに喜んで協力させてもらうわ」
クトラが跪き、三つ指をついてタイヘイに頭を下げる。ケイたちが驚く。
「へっ、決まりだな」
タイヘイが満足気な笑みを浮かべる。
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