34 / 63
第一章
第9レース(1)アメとムチ作戦
しおりを挟む
9
「……一着はステラヴィオラ!」
合同訓練の日に行われた模擬レース、Cクラスという『崖っぷち』クラス所属の天ノ川翔騎乗のステラヴィオラが快勝してみせる。レースを見届けたBクラスの並川教官が近くにいるAクラスの凡田教官に話しかける。
「流石は競竜ファミリーの天ノ川一族出身……レースセンス・技術ともにずば抜けています。加えて、あのドラゴンも前目に行ってもよし、差してもよしと自由自在の戦法をすっかり体得しつつありますね」
「……何が言いたいのですかな?」
凡田はあからさまに不機嫌そうに返事する。
「いや、Aクラスの学生と走らせても面白い戦いになるのではと……鬼ヶ島主任はまだその組み合わせを許可しておりませんが」
「ふん、所詮はCクラス、我がAクラスには到底及びませんな」
「しかし、先月、水田優香が撫子飛鳥に負けましたが……」
「あれは完全に水田の騎乗ミスです。あれだけのことでAクラス全体のレベルを判断してもらっては困りますな!」
「それは失礼しました……」
声を荒げる凡田に対し、並川は頭を下げる。
「分かってもらえればよろしい」
「ですが……そろそろ対決が見られそうですね」
「は?」
「お忘れですか? 今月末に東京レース場で模擬レースが行われるということを」
「!」
「関東競竜学校の学生が腕比べする、毎年恒例のレース……短期コースからは基本Aクラス所属の者が参加することが多いですが、訓練で優れた内容を見せている天ノ川翔、撫子飛鳥あたりも参加のチャンスは巡ってきそうですね」
「並川教官!」
「学生が呼んでいますので、失礼します」
並川がその場から去る。凡田が苦々しい顔を浮かべる。
(競竜関係者も多数足を運ぶ模擬レースのこと、完全に失念しておったわ……一人くらいならばともかく、二人もCクラス所属の者が目立った活躍をすれば……長年Aクラスを担当してきた私の沽券に関わる……。鬼ヶ島の責任にするか? いや、現役時の実績もあってか、周囲はあの女に対してどうも甘い……どうする? このままでは……! ん? 成程、これか……)
考えを巡らせた凡田は手元にあった、ある資料に着目し、醜悪な笑みを浮かべる。
「……見たかい? あの緊急のお知らせを」
午前中の訓練を終え、教室に戻ってきたレオンが嵐一と炎仁に問いかける。
「緊急体力テストだろ?」
「一週間後だからな、かなり緊急だよな」
「緊急なのもそうなんだけど、妙な点があるんだ」
「妙な点?」
炎仁が首を傾げる。レオンが説明する。
「そう、全員が同じ数の種目テストを行うわけではないんだ」
「どういうこった?」
嵐一も首を傾げる。レオンが更に説明する。
「例えば体力自慢な君たちは三種目ほど受ければ良いんだが、僕のような並の体力の者は五種目ほど、さらに芳しくないものは七種目ほど受けなければならない」
「種目数が平等じゃないのは意味が分かんねえな……?」
「『体力面に不安を抱える者の体力向上に繋げる為』という一文があるけどね……」
嵐一の疑問にレオンが答える。嵐一はますます首を捻る。
「うん……この時期に行うことか?」
「そうなんだ、しかもこの体力テスト、標準記録を突破出来なかった場合、追試が予定されているんだ。今月末に」
「今月末って……」
黙っていた炎仁がハッとしたような声を上げる。レオンが頷く。
「ああ、東京レース場での模擬レースがある日と同じ日だ」
「なんとなくからくりが見えてきたな……」
「なんとなくではなく、露骨な妨害ですわ」
嵐一の言葉に飛鳥が忌々し気に答える。炎仁が呟く。
「妨害って……」
「大方、わたくしと天ノ川君を模擬レースに出したくないということでしょう」
「あ、飛鳥さん、大丈夫なのか?」
「ご心配なくマイダーリン、わたくしは体力には自信がありますから。むしろ問題なのはあの方ですわ……」
飛鳥が視線を向けた先には豪快に居眠りをかます翔の姿がある。嵐一が頷く。
「確かにあいつは春頃や夏合宿での体力測定も今一つの結果だったな……単に本気出してないだけのような気もするが……」
「草薙君のおっしゃるように、本気さえ出せば問題はないはずです。ただ、その本気を出させるのが問題です」
飛鳥が頭を抑える。海が口を開く。
「……解決策はあります」
「本当ですか?」
「ええ、この策ならば間違いはありません」
飛鳥の問いに海は眼鏡をクイッと上げながら答える。青空が感心する。
「へえ、いつの間にそんな策を……」
「お知らせが出てから、昼休みの間に考えました」
「つ、付け焼刃過ぎないかな?」
レオンが不安そうに呟く。
「大丈夫です、問題はありません」
「で? どんな策よ?」
「それは……」
青空の問いを受け、海は説明を始める。その日の放課後……。
「何、夕食前に寝られると思ったのに~体育館で何するの?」
「体育館内を二十周、腕立て腹筋五十回ずつ……最後にシャトルランだ」
嵐一が竹刀を片手に寝ぼけ眼の翔に告げる。
「ええ~ハード過ぎない~?」
「いいから、さっさとしろ! 模擬レースに出れなくなっても良いのか⁉」
「そうは言ってもな~いまいちやる気が……」
「天ノ川君、私も同じようなメニューをこなしますから一緒に頑張りましょう?」
「え、真帆ちゃんもやるの?」
「ええ。それに私……頑張っている男の人って素敵だと思います」
「ええ~それじゃあ、頑張っちゃおうかな~♪」
翔が勢いよく走り出す。体育館の入り口で見ていた炎仁が驚く。
「は、速い⁉ あんなスピードで走れたんじゃないか……」
「……ケツを叩くならよ、真帆じゃなくアタシでも良かったんじゃねえか?」
「草薙さんと朝日さんでは厳し過ぎます。こういうのは『アメとムチ』です」
青空の問いに海が答える。飛鳥が安心したように呟く。
「あの調子なら体力テストも大丈夫でしょうね。しかし、三日月さん、貴女がここまで考えて下さるとは……」
「天ノ川君の模擬レースでの走りを見てみたいですからね……それにお二人が優秀な騎乗を披露すれば、Cクラス全体の評価が高まる可能性がありますから」
海は淡々と答える。策が実り、一週間後の体力テスト、翔は無事合格する。
「……突然の体力テストにも関わらず、どの学生も優秀な成績を残してくれましたね。ジョッキーもアスリート、体力面の充実は喜ばしい限りです」
「ま、全くもって並川教官のおっしゃる通り……」
「それではお先に失礼します、お疲れさまでした」
「ご、ご苦労さまです……くっ、二の矢、三の矢を放つまでよ……」
教官室に残った凡田はロクでもないことを呟くのであった。
「……一着はステラヴィオラ!」
合同訓練の日に行われた模擬レース、Cクラスという『崖っぷち』クラス所属の天ノ川翔騎乗のステラヴィオラが快勝してみせる。レースを見届けたBクラスの並川教官が近くにいるAクラスの凡田教官に話しかける。
「流石は競竜ファミリーの天ノ川一族出身……レースセンス・技術ともにずば抜けています。加えて、あのドラゴンも前目に行ってもよし、差してもよしと自由自在の戦法をすっかり体得しつつありますね」
「……何が言いたいのですかな?」
凡田はあからさまに不機嫌そうに返事する。
「いや、Aクラスの学生と走らせても面白い戦いになるのではと……鬼ヶ島主任はまだその組み合わせを許可しておりませんが」
「ふん、所詮はCクラス、我がAクラスには到底及びませんな」
「しかし、先月、水田優香が撫子飛鳥に負けましたが……」
「あれは完全に水田の騎乗ミスです。あれだけのことでAクラス全体のレベルを判断してもらっては困りますな!」
「それは失礼しました……」
声を荒げる凡田に対し、並川は頭を下げる。
「分かってもらえればよろしい」
「ですが……そろそろ対決が見られそうですね」
「は?」
「お忘れですか? 今月末に東京レース場で模擬レースが行われるということを」
「!」
「関東競竜学校の学生が腕比べする、毎年恒例のレース……短期コースからは基本Aクラス所属の者が参加することが多いですが、訓練で優れた内容を見せている天ノ川翔、撫子飛鳥あたりも参加のチャンスは巡ってきそうですね」
「並川教官!」
「学生が呼んでいますので、失礼します」
並川がその場から去る。凡田が苦々しい顔を浮かべる。
(競竜関係者も多数足を運ぶ模擬レースのこと、完全に失念しておったわ……一人くらいならばともかく、二人もCクラス所属の者が目立った活躍をすれば……長年Aクラスを担当してきた私の沽券に関わる……。鬼ヶ島の責任にするか? いや、現役時の実績もあってか、周囲はあの女に対してどうも甘い……どうする? このままでは……! ん? 成程、これか……)
考えを巡らせた凡田は手元にあった、ある資料に着目し、醜悪な笑みを浮かべる。
「……見たかい? あの緊急のお知らせを」
午前中の訓練を終え、教室に戻ってきたレオンが嵐一と炎仁に問いかける。
「緊急体力テストだろ?」
「一週間後だからな、かなり緊急だよな」
「緊急なのもそうなんだけど、妙な点があるんだ」
「妙な点?」
炎仁が首を傾げる。レオンが説明する。
「そう、全員が同じ数の種目テストを行うわけではないんだ」
「どういうこった?」
嵐一も首を傾げる。レオンが更に説明する。
「例えば体力自慢な君たちは三種目ほど受ければ良いんだが、僕のような並の体力の者は五種目ほど、さらに芳しくないものは七種目ほど受けなければならない」
「種目数が平等じゃないのは意味が分かんねえな……?」
「『体力面に不安を抱える者の体力向上に繋げる為』という一文があるけどね……」
嵐一の疑問にレオンが答える。嵐一はますます首を捻る。
「うん……この時期に行うことか?」
「そうなんだ、しかもこの体力テスト、標準記録を突破出来なかった場合、追試が予定されているんだ。今月末に」
「今月末って……」
黙っていた炎仁がハッとしたような声を上げる。レオンが頷く。
「ああ、東京レース場での模擬レースがある日と同じ日だ」
「なんとなくからくりが見えてきたな……」
「なんとなくではなく、露骨な妨害ですわ」
嵐一の言葉に飛鳥が忌々し気に答える。炎仁が呟く。
「妨害って……」
「大方、わたくしと天ノ川君を模擬レースに出したくないということでしょう」
「あ、飛鳥さん、大丈夫なのか?」
「ご心配なくマイダーリン、わたくしは体力には自信がありますから。むしろ問題なのはあの方ですわ……」
飛鳥が視線を向けた先には豪快に居眠りをかます翔の姿がある。嵐一が頷く。
「確かにあいつは春頃や夏合宿での体力測定も今一つの結果だったな……単に本気出してないだけのような気もするが……」
「草薙君のおっしゃるように、本気さえ出せば問題はないはずです。ただ、その本気を出させるのが問題です」
飛鳥が頭を抑える。海が口を開く。
「……解決策はあります」
「本当ですか?」
「ええ、この策ならば間違いはありません」
飛鳥の問いに海は眼鏡をクイッと上げながら答える。青空が感心する。
「へえ、いつの間にそんな策を……」
「お知らせが出てから、昼休みの間に考えました」
「つ、付け焼刃過ぎないかな?」
レオンが不安そうに呟く。
「大丈夫です、問題はありません」
「で? どんな策よ?」
「それは……」
青空の問いを受け、海は説明を始める。その日の放課後……。
「何、夕食前に寝られると思ったのに~体育館で何するの?」
「体育館内を二十周、腕立て腹筋五十回ずつ……最後にシャトルランだ」
嵐一が竹刀を片手に寝ぼけ眼の翔に告げる。
「ええ~ハード過ぎない~?」
「いいから、さっさとしろ! 模擬レースに出れなくなっても良いのか⁉」
「そうは言ってもな~いまいちやる気が……」
「天ノ川君、私も同じようなメニューをこなしますから一緒に頑張りましょう?」
「え、真帆ちゃんもやるの?」
「ええ。それに私……頑張っている男の人って素敵だと思います」
「ええ~それじゃあ、頑張っちゃおうかな~♪」
翔が勢いよく走り出す。体育館の入り口で見ていた炎仁が驚く。
「は、速い⁉ あんなスピードで走れたんじゃないか……」
「……ケツを叩くならよ、真帆じゃなくアタシでも良かったんじゃねえか?」
「草薙さんと朝日さんでは厳し過ぎます。こういうのは『アメとムチ』です」
青空の問いに海が答える。飛鳥が安心したように呟く。
「あの調子なら体力テストも大丈夫でしょうね。しかし、三日月さん、貴女がここまで考えて下さるとは……」
「天ノ川君の模擬レースでの走りを見てみたいですからね……それにお二人が優秀な騎乗を披露すれば、Cクラス全体の評価が高まる可能性がありますから」
海は淡々と答える。策が実り、一週間後の体力テスト、翔は無事合格する。
「……突然の体力テストにも関わらず、どの学生も優秀な成績を残してくれましたね。ジョッキーもアスリート、体力面の充実は喜ばしい限りです」
「ま、全くもって並川教官のおっしゃる通り……」
「それではお先に失礼します、お疲れさまでした」
「ご、ご苦労さまです……くっ、二の矢、三の矢を放つまでよ……」
教官室に残った凡田はロクでもないことを呟くのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
悪役令嬢と入れ替えられた村娘の崖っぷち領地再生記
逢神天景
ファンタジー
とある村の平凡な娘に転生した主人公。
「あれ、これって『ダンシング・プリンス』の世界じゃない」
ある意味好きだった乙女ゲームの世界に転生していたと悟るが、特に重要人物でも無かったため平凡にのんびりと過ごしていた。
しかしそんなある日、とある小娘チート魔法使いのせいで日常が一変する。なんと全てのルートで破滅し、死亡する運命にある中ボス悪役令嬢と魂を入れ替えられてしまった!
そして小娘チート魔法使いから手渡されたのはでかでかと真っ赤な字で、八桁の数字が並んでいるこの領地収支報告書……!
「さあ、一緒にこの崖っぷちの領地をどうにかしましょう!」
「ふざっけんなぁあああああああ!!!!」
これは豊富とはいえない金融知識と、とんでもチートな能力を活かし、ゲーム本編を成立させれる程度には領地を再生させる、ドSで百合な少女の物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる