ダブル★愛★

田山麻雪深

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いつもの朝

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チュンチュン。


今日も一日が始まる。


そして、私はいつも起きる時は、ある習慣がある。


それは・・・。



「お姉ちゃん、起きて!遅刻しちゃうよ?」



「ん~・・・」


この声はもしや・・・?


ふと目を開けて見てみると・・・。



やっぱり・・・。


「あ、起きた!お姉ちゃんおはよ!」


「まな!」

弟のまなが、満面の笑みで私を見ている。



私、倉本愛美(くらもと めぐみ)。

聖和K高校一年の16歳。


そして、6歳違いの弟、愛翔(まなと)がいる。


小学校三年生で、今一番の甘えたがりの時期なのか。


いつも「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」って、私の後ろをついてくる。


可愛くて、私の自慢の弟だ。



両親は、いつも夜遅くまで仕事をしているから。


まなの面倒はいつも私の役割だ。



私とまなの学校は近くにあるから、毎朝途中まで一緒に登校している。


まなにとっては、いつもそばにいる私のことを、もう一人のお母さんだと思ってるみたい。


それは、どこの家庭でもあるごく普通の姉と弟だって思う。


しかし、私の場合はちょっと違う。



何故なら・・・。



「まな、おはよ。・・・・ってちょっと!また私の布団の中に勝手に入って!」



「だって、お姉ちゃんなかなか起きないんだもん。それに・・・お姉ちゃんの布団の中あったかくて気持ちよくて・・・」



「だからって・・・!ほら、早く準備しないと遅刻、遅刻!」


「お姉ちゃん、何慌ててるの?可愛い!そんなお姉ちゃん大好き!」


そう言って、ギュウっ!って私に抱きついてきた。




「ちょ・・・まな!」


「ねえ、お姉ちゃん。僕が起こしてなかったら絶対に間に合わなかったよ?だから、ご褒美にチューして!?」


急に顔を近付けてくるから。


「なっ!ちょっと待ってまな!」

私は顔を背けて逃げた。

「ちぇ~つまんないの。でもそんなお姉ちゃんも大好きだよ!」


「こら!」


ポン!

軽く、まなの頭を叩いた。


「いた・・・」


「ほら、学校行く支度するよ!」


「はあい・・・」

まなは、支度を始める。


そう・・・。


私の悩み・・・それは。


弟のまなが、異常なほど私を愛してるってこと。



そして毎朝私を起こしては、こんなふうにご褒美のチューをせがんでくるのは。


もう当たり前のようになってしまった。



確かにまなのことは、可愛いよ。



そりゃあ、自慢の弟だもの。


私だって、まなのことは大好きだし大切な弟。



でも・・・。


まなが思ってるような「好き」とは違うの!


弟としての愛情であって・・。




まなは私のことを恋愛対象で見ているのでは?と時々思ってしまう。


それが怖い・・。



実の姉を、ここまで愛する弟ってどうよ!?


私、一体どうすればいいの?




そんな悩みを抱えながら、今日も一日が始まろうとしている。
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