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崩れた神殿
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「隠し部屋だ!」
「そんなぁ…酒蔵じゃないなんてぇ……」
「だから言っただろ。
神殿に酒蔵なんてあるもんか!
……そんなことより、おい…あそこ、なにか光ってるぞ。」
「……へ?」
二人は光る床に近付いた。
よく見ると、そこには魔方陣のようなものが描かれており、光っているのはその魔方陣だった。
「なんでこんな所に、こんなものが…」
「こんな魔方陣見たことないわよ。
それに、なんで光ってんだろ…?」
「お、おいっ!よせ!
危険だぞ!」
カルフの止めるのも聞かず、アルルは魔方陣に近付いていく。
「本当にあんたは意気地なしなんだから…
こんな魔方陣のなにが危険だって言うのよ、ばーか!」
「やめろって!」
「あ……あぁ~~~!」
魔方陣の中に足を踏み入れたアルルを引き戻そうと、カルフがアルルの腕を掴んだ瞬間、二人はまるで底のない穴の中へ陥るような感覚に襲われた。
だが、それはほんの一瞬の出来事で……
「なんだ、今のは?」
「……さぁ。
それより、あの人、誰?」
「あの人?」
カルフが振り返った場所には、目を大きく見開いた若い神父が跪いていた。
「はぁ~い!」
アルルは神父に向かってにこやかに手を振る。
神父は、それにも何も答えず、ただ戸惑ったような表情を浮かべるだけだった。
「ば、ばか!何やってんだ、やめろって!
……おい、アルル、なんだか様子がおかしいぞ。」
二人の立っている場所には先程と同じ魔方陣が描かれてはいたが、部屋の中の様子が明らかに違う。
なにもかもが真新しいもののようで、アルルが壊した筈の壁も壊れてはいない。
「あの…もしかしたら、天使様……ですか?」
混乱の続くカルフの耳に、躊躇いがちに発せられた神父の声が響いた。
「そんなぁ…酒蔵じゃないなんてぇ……」
「だから言っただろ。
神殿に酒蔵なんてあるもんか!
……そんなことより、おい…あそこ、なにか光ってるぞ。」
「……へ?」
二人は光る床に近付いた。
よく見ると、そこには魔方陣のようなものが描かれており、光っているのはその魔方陣だった。
「なんでこんな所に、こんなものが…」
「こんな魔方陣見たことないわよ。
それに、なんで光ってんだろ…?」
「お、おいっ!よせ!
危険だぞ!」
カルフの止めるのも聞かず、アルルは魔方陣に近付いていく。
「本当にあんたは意気地なしなんだから…
こんな魔方陣のなにが危険だって言うのよ、ばーか!」
「やめろって!」
「あ……あぁ~~~!」
魔方陣の中に足を踏み入れたアルルを引き戻そうと、カルフがアルルの腕を掴んだ瞬間、二人はまるで底のない穴の中へ陥るような感覚に襲われた。
だが、それはほんの一瞬の出来事で……
「なんだ、今のは?」
「……さぁ。
それより、あの人、誰?」
「あの人?」
カルフが振り返った場所には、目を大きく見開いた若い神父が跪いていた。
「はぁ~い!」
アルルは神父に向かってにこやかに手を振る。
神父は、それにも何も答えず、ただ戸惑ったような表情を浮かべるだけだった。
「ば、ばか!何やってんだ、やめろって!
……おい、アルル、なんだか様子がおかしいぞ。」
二人の立っている場所には先程と同じ魔方陣が描かれてはいたが、部屋の中の様子が明らかに違う。
なにもかもが真新しいもののようで、アルルが壊した筈の壁も壊れてはいない。
「あの…もしかしたら、天使様……ですか?」
混乱の続くカルフの耳に、躊躇いがちに発せられた神父の声が響いた。
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