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心をありがとう
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「あっ!」
クレイは、目の前で起きた出来事に短い声を上げ、驚いた表情を浮かべミアリに走り寄る。
「ミアリ、今のは!?」
「……旅人さんよ。」
「旅人?」
怪訝な顔でクレイが言葉を繰り返す。
「ええ、誰かを探してるそうよ。
旅人さんは、その人を救うつもりなのね…きっと、自分の命を賭してでも…」
「何のことを言ってるんです?
もう少しわかりやすく…」
「あ……」
クレイの言葉をまるで気に留める様子も見せないミアリが、小さな声を上げた。
「どうしたんです?」
ミアリは、上着のポケットに手を入れ、キラキラ輝く黒いビーズのブレスレットを取り出した。
「旅人さんにあげれば良かった…」
手の平のブレスレットをしばらくみつめていたミアリは、不意に苦笑いを浮かべ、再びそれをポケットの中に戻した。
「これじゃ、サイズが合わないわ。
それに、あの旅人さんにこれは似合わない…
キラキラしすぎてるわ。
……ねぇ、クレイ?
あなたもそう思わない?」
返答に困るクレイに向かって、小さく肩をすくめ、ミアリは丘を下り始めた。
まるで、今日の珍しい出会いを忘れてしまったかのように、いつもと全く変わらない歩調で…
「ミアリ!待って下さい。」
長い髪をなびかせながら先を歩くミアリに、クレイは小走りで追い付いた。
~Fin
クレイは、目の前で起きた出来事に短い声を上げ、驚いた表情を浮かべミアリに走り寄る。
「ミアリ、今のは!?」
「……旅人さんよ。」
「旅人?」
怪訝な顔でクレイが言葉を繰り返す。
「ええ、誰かを探してるそうよ。
旅人さんは、その人を救うつもりなのね…きっと、自分の命を賭してでも…」
「何のことを言ってるんです?
もう少しわかりやすく…」
「あ……」
クレイの言葉をまるで気に留める様子も見せないミアリが、小さな声を上げた。
「どうしたんです?」
ミアリは、上着のポケットに手を入れ、キラキラ輝く黒いビーズのブレスレットを取り出した。
「旅人さんにあげれば良かった…」
手の平のブレスレットをしばらくみつめていたミアリは、不意に苦笑いを浮かべ、再びそれをポケットの中に戻した。
「これじゃ、サイズが合わないわ。
それに、あの旅人さんにこれは似合わない…
キラキラしすぎてるわ。
……ねぇ、クレイ?
あなたもそう思わない?」
返答に困るクレイに向かって、小さく肩をすくめ、ミアリは丘を下り始めた。
まるで、今日の珍しい出会いを忘れてしまったかのように、いつもと全く変わらない歩調で…
「ミアリ!待って下さい。」
長い髪をなびかせながら先を歩くミアリに、クレイは小走りで追い付いた。
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