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約束とさよなら星は輝く
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「ミト……ロザリーは、母親に知らせたかったのだ。
とても綺麗な星を見たことを…きっと、それは父親がみつかる前触れなのだと…」
「ほ、星…?」
アルヴィル様が何を言われようとしているのか…混乱した私にはその意図はわからなかった。
「あの地方には古い言い伝えがあるのだ。
さよなら星と呼ばれる七色に色を変えるとても美しい星を見た者は死ぬ…と。」
その時、私はようやく思い出した。
最後にロザリーを見たあの日…ロザリーがうっとりした顔で空をみつめていたことを…
それが、死を告げる星であることも知らずに…
「とても古い言い伝えの上に、ロザリーの両親は余所者だから、ロザリーもきっとさよなら星のことは知らなかったのだろうな。」
「アルヴィル様、私は…大罪を犯してしまいました…
事情も知らず、ただ、ロザリーの願いを叶えてあげたくて…
……それが、こんなことになってしまうなんて……アルヴィル様……私……私、どうすれば……」
「ミト…おまえが一体何をしたというのだ?」
「私は、ロザリーの願いが早く叶えられるようにと、星の力をかき集め、それをいつもロザリーに送っていました。
だから……」
「馬鹿者!」
いつも冷静なアルヴィル様がついに声を荒げられた。
それも当然のことだ…私は一人の人間を殺してしまったのだから…
とても綺麗な星を見たことを…きっと、それは父親がみつかる前触れなのだと…」
「ほ、星…?」
アルヴィル様が何を言われようとしているのか…混乱した私にはその意図はわからなかった。
「あの地方には古い言い伝えがあるのだ。
さよなら星と呼ばれる七色に色を変えるとても美しい星を見た者は死ぬ…と。」
その時、私はようやく思い出した。
最後にロザリーを見たあの日…ロザリーがうっとりした顔で空をみつめていたことを…
それが、死を告げる星であることも知らずに…
「とても古い言い伝えの上に、ロザリーの両親は余所者だから、ロザリーもきっとさよなら星のことは知らなかったのだろうな。」
「アルヴィル様、私は…大罪を犯してしまいました…
事情も知らず、ただ、ロザリーの願いを叶えてあげたくて…
……それが、こんなことになってしまうなんて……アルヴィル様……私……私、どうすれば……」
「ミト…おまえが一体何をしたというのだ?」
「私は、ロザリーの願いが早く叶えられるようにと、星の力をかき集め、それをいつもロザリーに送っていました。
だから……」
「馬鹿者!」
いつも冷静なアルヴィル様がついに声を荒げられた。
それも当然のことだ…私は一人の人間を殺してしまったのだから…
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