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side アーサー
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両親もそのことにはすごくがっかりしたと思う。
僕の上には二人の姉がいる。
僕は待望の男子だったんだ。
きっと、両親は僕にいろんな期待を抱いたと思う。
だけど、僕はその期待には応えられなかった。
僕と来たら、振り回した木刀で自分の頭を殴って気絶してしまうようなへなちょこなんだから。
僕がフィリップみたいだったら、きっと、陛下の自慢の息子になれただろうに…
「ハハハハハ…」
「……アーサー様?」
「やだなぁ。冗談だよ。
僕に剣術なんて出来るわけないじゃない。」
僕がそう言うと、オスカーの顔がほっとしたように緩んだ。
「アーサー様。
お戯れは程々になさいませ。」
「悪かったよ。」
そうさ。そう言うしかない。
僕に剣術なんて出来るわけがないんだから。
でも、僕は乗馬もうまくないし、体を使うとなると一体何をすれば…
(そうだ、僕はそもそも体を使うこと自体が苦手なんだ。)
ようやくそのことに気付いた僕は、本を読むことにした。
だけど、やっぱりだめだった。
本を読んでも、フィリップのことを考えてしまう。
このままじゃ、どうにかなってしまいそうだ!
(あ…そうだ!)
僕の上には二人の姉がいる。
僕は待望の男子だったんだ。
きっと、両親は僕にいろんな期待を抱いたと思う。
だけど、僕はその期待には応えられなかった。
僕と来たら、振り回した木刀で自分の頭を殴って気絶してしまうようなへなちょこなんだから。
僕がフィリップみたいだったら、きっと、陛下の自慢の息子になれただろうに…
「ハハハハハ…」
「……アーサー様?」
「やだなぁ。冗談だよ。
僕に剣術なんて出来るわけないじゃない。」
僕がそう言うと、オスカーの顔がほっとしたように緩んだ。
「アーサー様。
お戯れは程々になさいませ。」
「悪かったよ。」
そうさ。そう言うしかない。
僕に剣術なんて出来るわけがないんだから。
でも、僕は乗馬もうまくないし、体を使うとなると一体何をすれば…
(そうだ、僕はそもそも体を使うこと自体が苦手なんだ。)
ようやくそのことに気付いた僕は、本を読むことにした。
だけど、やっぱりだめだった。
本を読んでも、フィリップのことを考えてしまう。
このままじゃ、どうにかなってしまいそうだ!
(あ…そうだ!)
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