98 / 355
ゲームの始まり
8
しおりを挟む
*
「……そうか、よくやったな。」
廃屋に戻ったオルジェスとルークは、ベルナールに計画の成功を報告した。
「これで、ランディも自分が過去に犯した罪のことを少しは悔いるだろう。
良かったな、ルーク。」
ベルナールのそこ言葉を聞いても部屋の片隅でうずくまったまま身じろぎもしないルークとは裏腹に、オルジェスは興奮気味にその時の様子をベルナールに話して聞かせる。
「ベルナール…
俺、なんだかものすごく強くなれたような気がするんだ…
この分なら、トレルを殺るのも簡単だって気がして来た。
……泣き喚くサマンサの顔を見て最初は気の毒に思ったのに、それがいつの間にかとても面白いものに思えて来て…
俺……おかしいのかな…?」
「オルジェス…それはな、おまえの中の悪魔の血が目覚めかけている証拠だ。
エルスールはトレルには至って従順な女だったが、その反面、とても残酷な悪魔だったらしいぞ。
同類を殺す事もなんとも思わない悪魔だったと聞く。」
「母さんが……そうか…
冷酷な悪魔の母親と、悪魔以上に非道な父親の間に生まれたんじゃ、俺がこんな風になるのも当然ってことだな。
まぁ、良いさ。ここまで来たら、俺はとことん酷い奴になってやる!
悪魔でさえも俺の前では平伏すような最悪の悪魔にな…」
「頼もしいな…オルジェス。
おまえならきっとそうなれるさ…
さぁ、今夜はもう一仕事あるぞ…」
「もう一仕事?」
「そうだ…」
ベルナールはにっこりと微笑んだ。
「……そうか、よくやったな。」
廃屋に戻ったオルジェスとルークは、ベルナールに計画の成功を報告した。
「これで、ランディも自分が過去に犯した罪のことを少しは悔いるだろう。
良かったな、ルーク。」
ベルナールのそこ言葉を聞いても部屋の片隅でうずくまったまま身じろぎもしないルークとは裏腹に、オルジェスは興奮気味にその時の様子をベルナールに話して聞かせる。
「ベルナール…
俺、なんだかものすごく強くなれたような気がするんだ…
この分なら、トレルを殺るのも簡単だって気がして来た。
……泣き喚くサマンサの顔を見て最初は気の毒に思ったのに、それがいつの間にかとても面白いものに思えて来て…
俺……おかしいのかな…?」
「オルジェス…それはな、おまえの中の悪魔の血が目覚めかけている証拠だ。
エルスールはトレルには至って従順な女だったが、その反面、とても残酷な悪魔だったらしいぞ。
同類を殺す事もなんとも思わない悪魔だったと聞く。」
「母さんが……そうか…
冷酷な悪魔の母親と、悪魔以上に非道な父親の間に生まれたんじゃ、俺がこんな風になるのも当然ってことだな。
まぁ、良いさ。ここまで来たら、俺はとことん酷い奴になってやる!
悪魔でさえも俺の前では平伏すような最悪の悪魔にな…」
「頼もしいな…オルジェス。
おまえならきっとそうなれるさ…
さぁ、今夜はもう一仕事あるぞ…」
「もう一仕事?」
「そうだ…」
ベルナールはにっこりと微笑んだ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】これはきっと運命の赤い糸
夏目若葉
恋愛
大手商社㈱オッティモで受付の仕事をしている浅木美桜(あさぎ みお)。
医師の三雲や、経産省のエリート官僚である仁科から付き合ってもいないのに何故かプロポーズを受け、引いてしまう。
自社の創立30周年記念パーティーで、同じビルの大企業・㈱志田ケミカルプロダクツの青砥桔平(あおと きっぺい)と出会う。
一目惚れに近い形で、自然と互いに惹かれ合うふたりだったが、川井という探偵から「あの男は辞めておけ」と忠告が入る。
桔平は志田ケミカルの会長の孫で、御曹司だった。
志田ケミカルの会社の内情を調べていた川井から、青砥家のお家事情を聞いてしまう。
会長の娘婿である桔平の父・一馬は、地盤固めのために銀行頭取の娘との見合い話を桔平に勧めているらしいと聞いて、美桜はショックを受ける。
その上、自分の母が青砥家と因縁があると知り……
━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
大手商社・㈱オッティモの受付で働く
浅木 美桜(あさぎ みお) 24歳
×
大手化粧品メーカー・㈱志田ケミカルプロダクツの若き常務
青砥 桔平(あおと きっぺい) 30歳
×
オフィスビル内を探っている探偵
川井 智親(かわい ともちか) 32歳
王宮メイドは今日も夫を「観察」する
kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」
王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。
ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。
だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……?
※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。
魔王と呼ばれた勇者、或いは勇者と呼ばれた魔王 〜最強の魔剣で自由に生きる! 金も女も、国さえも思いのまま!! …でも何かが違うみたいです
ちありや
ファンタジー
クラスメートからのイジメが元で死んでしまった主人公は、その報われぬ魂を見かねた女神によって掬い上げられ異世界で転生する。
女神から授けられた不思議な剣を持つことで、彼はあらゆる敵に打ち勝ちあらゆる難問を解き明かし、あらゆる女性を虜にする力を手に入れる。
無敵の力を手に入れた男が次に望む物は果たして…?
不定期連載(7〜10日間隔で出していく予定)
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略
神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。
そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。
これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
いつまでもドアマットと思うなよ
あんど もあ
ファンタジー
二年前に母を亡くしたミレーネは、後妻と妹が家にやって来てからすっかり使用人以下の扱いをされている。王宮で舞踏会が開催されるが、用意されたのは妹のドレスだけ。そんなミレーネに手を差し伸べる人が……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる