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ゲームの始まり
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「ゾルファさんの行方はまだ掴めないんですか?」
「そうなんだ、何人かの悪魔にも尋ねてみたんだが、誰も知らないという…」
「他の依頼に取りかかってるんじゃないのか?」
「いや…ゾルファは妖精の宝石をひどく欲しがっていた。
他の依頼を後回しにして、オルジェスを探してくれると約束したのだ。
妖精の宝石をしのぐ報酬がそうあるとは思えん。」
「そう言われればそうなんだけどなぁ…
ゾルファの最後の報告はこの町なんだな。」
「そうだ…」
ゾルファからの情報がぱたりと途絶えた。
何事かあったのかと心配したアズラエル達は、ゾルファの前回の情報を頼りにある町を訪れた。
スィーク・レノの南にあたるその町の宿屋では、オルジェスらしき者と金髪の美青年が泊まったという事実が確認出来た。
二人は、仲の良い友人同士といった雰囲気で、一泊した後、旅立ったということだった。
スィーク・レノからの道程を考えると、行き先はランディの住むサーリックの村ともトレル達のユフィルの町とも思えない事はないが、その他の町だという可能性も十分ある。
「アズラエル、やっぱりおかしいとは思わないか?
オルジェスの連れがルシファーだとしたら、なぜこんなにちまちま移動してるんだ?
こんなまどろっこしい移動の仕方をしなくても、奴の力を使えばオルジェスを連れていても一っ飛びじゃないか。
しかも、二人は仲の良い友達みたいに見えたってことは…たまたまどこかで出会って、気があって一緒に旅行でもしてるんじゃないのか?」
「……私の考え過ぎだというのか?」
「そうとは言わないけど…
なぁ、アルグ、おまえはどう思うんだ?」
「ボ…ボクですか…
う~ん、まだよくわかりません。
アズラエルさん、やっぱりスィーク・レノでもう一度話を聞いてみた方が良いんじゃありませんか?」
「アルグ…おまえは本当に抜けてるな。
アズラエルは18年前と全然変わってないんだぞ。
そんな姿で農場に行ったりなんかしたら、アズラエルの方が却って疑われることになるじゃないか。」
「あ…そうでしたね…」
「じゃあ、どうする?
一旦、トレルの家にでも戻るか?」
「とりあえずは、もう少しこの街道沿いに進んでみて、ここからの二人の足取りを探ってみよう。
そこでたいした手掛かりがみつからなければ、トレルの家でゾルファからの連絡を待つことにしよう。」
「ゾルファさんの行方はまだ掴めないんですか?」
「そうなんだ、何人かの悪魔にも尋ねてみたんだが、誰も知らないという…」
「他の依頼に取りかかってるんじゃないのか?」
「いや…ゾルファは妖精の宝石をひどく欲しがっていた。
他の依頼を後回しにして、オルジェスを探してくれると約束したのだ。
妖精の宝石をしのぐ報酬がそうあるとは思えん。」
「そう言われればそうなんだけどなぁ…
ゾルファの最後の報告はこの町なんだな。」
「そうだ…」
ゾルファからの情報がぱたりと途絶えた。
何事かあったのかと心配したアズラエル達は、ゾルファの前回の情報を頼りにある町を訪れた。
スィーク・レノの南にあたるその町の宿屋では、オルジェスらしき者と金髪の美青年が泊まったという事実が確認出来た。
二人は、仲の良い友人同士といった雰囲気で、一泊した後、旅立ったということだった。
スィーク・レノからの道程を考えると、行き先はランディの住むサーリックの村ともトレル達のユフィルの町とも思えない事はないが、その他の町だという可能性も十分ある。
「アズラエル、やっぱりおかしいとは思わないか?
オルジェスの連れがルシファーだとしたら、なぜこんなにちまちま移動してるんだ?
こんなまどろっこしい移動の仕方をしなくても、奴の力を使えばオルジェスを連れていても一っ飛びじゃないか。
しかも、二人は仲の良い友達みたいに見えたってことは…たまたまどこかで出会って、気があって一緒に旅行でもしてるんじゃないのか?」
「……私の考え過ぎだというのか?」
「そうとは言わないけど…
なぁ、アルグ、おまえはどう思うんだ?」
「ボ…ボクですか…
う~ん、まだよくわかりません。
アズラエルさん、やっぱりスィーク・レノでもう一度話を聞いてみた方が良いんじゃありませんか?」
「アルグ…おまえは本当に抜けてるな。
アズラエルは18年前と全然変わってないんだぞ。
そんな姿で農場に行ったりなんかしたら、アズラエルの方が却って疑われることになるじゃないか。」
「あ…そうでしたね…」
「じゃあ、どうする?
一旦、トレルの家にでも戻るか?」
「とりあえずは、もう少しこの街道沿いに進んでみて、ここからの二人の足取りを探ってみよう。
そこでたいした手掛かりがみつからなければ、トレルの家でゾルファからの連絡を待つことにしよう。」
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