深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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さらなる復讐

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「……正直言って…ないね。」

「なんだと!」

「ランディ、前にも言ったがルークにはオルジェスが着いている。
一緒にいる限り、ルークがおかしな真似をするようなことは絶対にない。
半分とはいえ、あいつには悪魔の力が流れているんだ。
それは、力だけではなく心も強いということだ。
……それに、ランディ、奴らはもう18だ。
子供じゃないんだぜ。
巣立ったと思えば良いじゃないか…
奴らがもう少し大人になって落ちつけば、きっと戻って来る。
その時にはみんな笑いあえると思うんだ。」

「だ、だけど、もし、ルークがオルジェスと一緒じゃなかったら…?」

トレルはゆっくりと首を振った。



「そんなことはあり得ないさ。
オルジェスはルークのことを本当の兄弟のように思ってる。
ルークが自立出来るようになるまで、離れることはないさ。
それと……」

「何なんだ?」

「……悪魔の身体になってから、なんていうのか…
身体の中が燃えるような衝動があるんだ。
……エネルギーが満ち溢れてるような状態だな。
発散しないとどうにかなっちまいそうな衝動だ。」

トレルはそう言うと、煙草に火をつけた。



「……なるほどね。
それで、女と遊んでるってわけか。
エネルギーっていうか…あんたは昔から元々好き者だったからな。」

「好き者だって?……酷い言い方をするなよ。
そのおかげで、こんなうまい肉にありつけてるんだぜ。」

トレルは、テーブルの上の分厚いステーキを指し示す。



「あぁ、情けない話だな…
女に貢いでもらって生活してるなんて…
あんたもその有り余るエネルギーとやらを畑仕事に注ぎこんだらどうなんだ?
イアンさんは本当に丁寧に世話してたぜ。
だから、俺も頑張ってるんだ。
イアンさんが作ったものを駄目にしたくないからな。」

「ごめんだね…
俺は、昔からそういう仕事は苦手でな。
いつもサボってはイアンに叱られてたよ。」

トレルの瞳は、過ぎ去った懐かしい昔をみつめる。



「……仕方ないな。
じゃあ、これからもうまいもんと酒の調達は頼んだぜ。」

「あぁ、任せとけ!」

おどけて胸を叩くトレルに二人は笑い、食事を再開した。

 
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