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さらなる復讐
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「シャール、そんなに気を遣わないでくれ。
それでなくとも私の方が新入りなのに…」
「そんな水臭い言い方しないでおくれよ。
僕達は友達だよ。
エドガー様は僕が使用人達と親しくするのは嫌うんだ。
だから、僕には君や君の弟しかいない。
どうか、仲良くしてほしい。」
「なぜ、使用人と親しくしちゃ駄目なんだ?」
「そりゃあ、僕は特別な存在だからだよ。
エドガー様に愛される者は特別な存在なんだ。
だから、使用人ごときと親しくしちゃいけないんだって。
きっと近々エドガー様からいろんな注意を受けると思うけど、君も気を付けた方が良いよ。」
シャールは、どこか不満げにそう語った。
「ありがとう、肝に命じておくよ…」
その時、廊下に使用人を呼ぶエドガーの大きな声が響き渡り、すぐにバタバタという足音がそれに続いた。
「何かあったようだね。
行ってみよう!」
シャールとベルナールは、言いようのない胸騒ぎを感じながら部屋を出た。
「オルジェス!!」
廊下では、全身血まみれになってぐったりしたオルジェスが、使用人達に担がれ運ばれて行く所だった。
彼はすっかり意識をなくしている様子で、ベルナールのかけた声にも気付かない。
「ベルナール…こちらへ。」
ベルナールは、オルジェスをシャールに任せエドガーの手招きに応じる。
「エドガー様、オルジェスは…」
「心配するな。数日休めば回復するだろう。
いくら、初めてだとはいえ、まるで狂ったように抵抗しおってな…
奴は意外と力も強く…それが、私に火を点けたんだ。
こいつに躾をしてやらねばならんと、な…
私は抵抗されればされるほど、愉しくなってしまう性質でな…
いつの間にか、我を忘れてやりすぎてしまったようだ。
今夜はおまえとも愉しもうと思っていたのに、弟のせいですっかり疲れてしまったぞ。
しかし、こんなに汗をかいたのもひさしぶりのことだ…
実に爽快な気分だ…気に入ったぞ!」
エドガーは、大きく肩を揺らし腹の底から笑った。
「……ありがとうございます。
エドガー様。」
ベルナールはエドガーの足元に跪き、恭しく頭を下げた。
それでなくとも私の方が新入りなのに…」
「そんな水臭い言い方しないでおくれよ。
僕達は友達だよ。
エドガー様は僕が使用人達と親しくするのは嫌うんだ。
だから、僕には君や君の弟しかいない。
どうか、仲良くしてほしい。」
「なぜ、使用人と親しくしちゃ駄目なんだ?」
「そりゃあ、僕は特別な存在だからだよ。
エドガー様に愛される者は特別な存在なんだ。
だから、使用人ごときと親しくしちゃいけないんだって。
きっと近々エドガー様からいろんな注意を受けると思うけど、君も気を付けた方が良いよ。」
シャールは、どこか不満げにそう語った。
「ありがとう、肝に命じておくよ…」
その時、廊下に使用人を呼ぶエドガーの大きな声が響き渡り、すぐにバタバタという足音がそれに続いた。
「何かあったようだね。
行ってみよう!」
シャールとベルナールは、言いようのない胸騒ぎを感じながら部屋を出た。
「オルジェス!!」
廊下では、全身血まみれになってぐったりしたオルジェスが、使用人達に担がれ運ばれて行く所だった。
彼はすっかり意識をなくしている様子で、ベルナールのかけた声にも気付かない。
「ベルナール…こちらへ。」
ベルナールは、オルジェスをシャールに任せエドガーの手招きに応じる。
「エドガー様、オルジェスは…」
「心配するな。数日休めば回復するだろう。
いくら、初めてだとはいえ、まるで狂ったように抵抗しおってな…
奴は意外と力も強く…それが、私に火を点けたんだ。
こいつに躾をしてやらねばならんと、な…
私は抵抗されればされるほど、愉しくなってしまう性質でな…
いつの間にか、我を忘れてやりすぎてしまったようだ。
今夜はおまえとも愉しもうと思っていたのに、弟のせいですっかり疲れてしまったぞ。
しかし、こんなに汗をかいたのもひさしぶりのことだ…
実に爽快な気分だ…気に入ったぞ!」
エドガーは、大きく肩を揺らし腹の底から笑った。
「……ありがとうございます。
エドガー様。」
ベルナールはエドガーの足元に跪き、恭しく頭を下げた。
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