深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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さらなる復讐

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 「ラング、皆が僕のことを見てるみたいだけど…」

 「仕方ありませんよ。
ここにはめったに人間はやってきませんから。
 実は、ボクもオルジェさんがここに来られた時は、ほら…あの木の陰に隠れて見てたんですよ。
あの時は、まだリルケとは結婚してませんでしたからね。」

ラングは、ルークを案内することを愉しんでいるように見えた。



 「ルークさん、あそこがうちです。
 義父さん、驚きますよ!」

ラングが指差したのは、そのあたりでは一際大きな家だった。
ちょうどその時、家の中から数人の小人達が慌てて飛び出して来るのが見えた。



 「相変わらず、早耳だなぁ…
一体、誰が知らせたんだろう…」

ラングは、残念そうに一人ごちる。



 「ルークさん、よくいらっしゃいました!
お顔を拝見してすぐにわかりましたよ!」

 玄関先で、親しげに片手を差し出した小人にルークが応える。



 「ルークです。初めまして。」

 「ボクは、この村の村長、ティンガです。
こちらは妻のミシカ、そしてこちらが…」

 「ボクの妻のリルケです。」

ティンガの言葉を遮り、ラングが言葉を続けた。



ルークを家の中に招き入れると、彼をもてなすために小人達は慌しく動き回る。

 「いやぁ、それにしてもお懐かしい。
いや、懐かしいというのはおかしいですね。
あなたとは初対面なのですから。
でも、あなたはオルジェさんにもケイトさんにもよく似てらっしゃる。
あなたがもうこんなに大きくなられていたとは…時の流れとは本当に早いものですね。
あぁ、今夜は、楽しい宴になりそうだ。」

 「あの…ティンガさん、そんなに気を遣わないで下さいね。
……そんなことよりリンクさんとアルグさんは?」

 「あぁ、兄とアルグなら、またアズラエルさんにくっついて里に降りてしまったのですよ。
 出て行ったが最後、あの二人はなかなか帰って来ないのですから、全く困ったものですよ。」

ティンガが諦め顔で呟いた。 
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