深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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さらなる復讐

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「俺にも、あんなことが出来るっていうのか…!?」

オルジェスは興奮したようにそう呟くと、ゆっくりと立ちあがった。
 深い呼吸をすると、目を閉じ、その場に立ち尽す…



「……はぁっ!だめだ!」

オルジェスが目を開き、大きく息を吐き出した。



 「なんだ、オルジェス…おまえ、息を止めていたのか!?
 馬鹿だなぁ…」

ベルナールはおかしそうに笑った。



 「だって…自然と…」

 「そんなに緊張しなくても良いんだ。
……もちろん、息を止めることもない。
まぁ、慌てなくとも少しずつ出来るようになるさ。」

そう言って、ベルナールは、オルジェスの腕を掴む。



 「……あっ!!」

 短い叫び声を上げ、オルジェスがきょろきょろとあたりを見まわす。
 二人が立っていたのは、今までいた部屋とは違う庭の中だった。



 「成功だ…
誰かを伴なっての瞬間移動も出来るようになった。」

ベルナールは嬉しそうに微笑んだ。



 「あんたはやっぱりすごいよ。
 何をやらせても、俺なんかとは格が違う。」

オルジェスは目を輝かせ、ベルナールをみつめた。



 「そんなことはない。
 私はほんの少し器用なだけだ。
 重要なのは、覚えの早い、遅いではなく、強さだからな…
おまえはきっと優れた悪魔になれるさ…」

 「ベルナール、俺、頑張るよ!
……それと……
もしも、辛い事があったら…俺に頼ってくれよ。
あんただけ、辛い想いをするのはもうやめてくれよな…」

 「オルジェス…どういうことだ?」

ベルナールは、訝しげにオルジェスの顔をみつめる。
オルジェスはそんなベルナールとは視線を合わさず、黙って夜空を見上げた。



 「なんでもないさ…
 ……ベルナール、見ろよ……月が綺麗だな…」

 「あぁ…そうだな…」

 丸い月を見上げるベルナールは、今度こそ、オルジェスの揺るぎ無い信頼を勝ち得たことを確信した。
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