深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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復讐の連鎖

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 「じゃあ、行って来る。
ルーク、俺が帰って来るまで、せいぜい頑張れよ!」

 不敵な笑みを残して、オルジェスの姿はその場から不意にかき消えた。



 「……なんだよ。
オルジェスったら、もう勝ったようなこと言って!」

ルークは不満げに呟き、口許を尖らせた。



 三人が船で向かった先は、ほどほどに賑やかな港町。
 漁港というよりは、様々な町から訪れる者達への土産物店や商店、娯楽施設の立ち並ぶ町だった。



 「ルーク、これからどうするつもりなんだ?」

 「うん…僕もゆっくりはしてられないね。
あ、そうだ、ベルナール…女のことなんだけど商売女は数には入らないんだよね?」

 「なぜだ?商売女も普通の女も女は女ではないか。」

 「本当に!?じゃあ、女を買いに行くだけですむんだな!
それは助かった!」

 「だが、その金はおまえが調達するのだぞ。
まぁ、踏み倒すという方法もあるにはあるが…
そうでなければ、あまりにオルジェスに分が悪いからな。」

 「そっか…そうだよね…
じゃあ、まずは男を襲って金を奪わなきゃね…」

あどけない顔のルークの口から発せられたその言葉の不似合いさに、ベルナールはくすりと笑う。



 「それも良いかもしれんな…すべてはおまえが考えて行動するのだ。」

 「わかってるよ!僕だってそのくらいのことは出来る!
じゃあ、僕、早速、行って来るよ!」

 「行くって……おい、ルーク。
こんな昼日中から、覆面もせずに行くつもりなのか?
おまえの仕業だとわかってしまったら明日からどうするつもりだ?
 20人の男をぶちのめすまでに一体いくつの町を転々とするつもりだ?
……そんなことに日にちを使ってはもったいないのではないか?」

ベルナールの言葉に、ルークが感心したように大きく頷いた。
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