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復讐の連鎖
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「それに、ここでの教会の燃え方は異常だったと聞く。
ここの教会は町には不釣合いな程大きかったらしいが、その燃え方はとても早く、しかもすべて燃え尽くしていたというではないか。」
「燃え尽くして…?
……わかった!!
アズラエル!それは、悪魔の炎だ!」
トレルの声が興奮のために大きくなった。
「悪魔の炎?何なんだ、そりゃ?」
「それは、悪魔の術の一つだ…
俺が昔、フォーラスという悪魔に身体を乗っ取られた時、あいつが悪魔の炎でリュタンの村を焼き尽した。
……そうか、わかったぞ。
教会を燃やしたのはオルジェスだ。
何かはわからないが…おそらくなんらかの事情があって日にちはあいたが、ルークがリュタンに火を点けたことで、今度はオルジェスが教会に火を点けて見せたんだ。
それも悪魔の力を使って…」
「オルジェスは今まで人間と変わらなかったじゃないか!
あいつにそんなことが出来るのか!?」
「考えてもみろよ。
あいつの母親は上級悪魔だ。
そのくらいの力を持っていても不思議はない…
旅をしているうちに、悪魔と接触する事も増え、そしてそういう力が目覚めたんじゃないだろうか?」
トレルの話で、すべての事柄に説明がついた。
「……しかし…悪魔の炎は普通数日間燃え続けるものなのだが、それほど燃えたとは言っていなかったぞ。」
「オルジェスの力は目覚めたばかりだ。
だから、まだ完璧ではないのだろう…今までに思いもかけなかった力を得たことで調子に乗ってるんだ。
きっと、ゲームのような感覚で、こんなことを……畜生!」
トレルは歯噛みし、床を堅い拳で叩き付けた。
「トレル…あいつらが次に行くとしたらどこだろう?
オルジェスがそんな物騒な力を目覚めさせてたんじゃ、またどこかにそんなことを仕掛けるんじゃ…
そうだ、アズラエル、悪魔の炎っていうのは遠くからでも使える術なのか?」
「いや…目標物の間近でしか発動出来ない。」
「じゃあ、やっぱり現場まで行くしかないんだな。」
「練習がてら、関係のない場所でもそういうことをやっているかもしれない。
このあたりで最近火事の起こった所がないか、調べてみよう。」
三人がまるで見当違いの推測をしていることを、この時はまだ誰も気付いてはいなかった…
ここの教会は町には不釣合いな程大きかったらしいが、その燃え方はとても早く、しかもすべて燃え尽くしていたというではないか。」
「燃え尽くして…?
……わかった!!
アズラエル!それは、悪魔の炎だ!」
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「悪魔の炎?何なんだ、そりゃ?」
「それは、悪魔の術の一つだ…
俺が昔、フォーラスという悪魔に身体を乗っ取られた時、あいつが悪魔の炎でリュタンの村を焼き尽した。
……そうか、わかったぞ。
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それも悪魔の力を使って…」
「オルジェスは今まで人間と変わらなかったじゃないか!
あいつにそんなことが出来るのか!?」
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そのくらいの力を持っていても不思議はない…
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「……しかし…悪魔の炎は普通数日間燃え続けるものなのだが、それほど燃えたとは言っていなかったぞ。」
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だから、まだ完璧ではないのだろう…今までに思いもかけなかった力を得たことで調子に乗ってるんだ。
きっと、ゲームのような感覚で、こんなことを……畜生!」
トレルは歯噛みし、床を堅い拳で叩き付けた。
「トレル…あいつらが次に行くとしたらどこだろう?
オルジェスがそんな物騒な力を目覚めさせてたんじゃ、またどこかにそんなことを仕掛けるんじゃ…
そうだ、アズラエル、悪魔の炎っていうのは遠くからでも使える術なのか?」
「いや…目標物の間近でしか発動出来ない。」
「じゃあ、やっぱり現場まで行くしかないんだな。」
「練習がてら、関係のない場所でもそういうことをやっているかもしれない。
このあたりで最近火事の起こった所がないか、調べてみよう。」
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