深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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決意

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 「なぁ、ベルナール、やっぱり変だ。
あいつがこんなに長く戻って来ないことなんて、今までなかったんだぜ。
……まさか、あいつに何か…」

オルジェスはそう言うと、不安げな視線をベルナールに向けた。

ベルナールが戻って来てからすでに二週間近くの時が流れていた。
しかし、ルークはいまだに戻って来ない。
 馬車で出掛けたらしいという情報を最後に、ルークの行方は皆目わからなくなっていた。




 「そうだな…いくら弟の死でまいっているとはいえ、少しばかり遅すぎる…
オルジェス、それで弟の墓には変わった様子はなかったんだな?」

 「あぁ…見た所、誰かが訪ねた様子はなかった。
あいつのことだから、墓に行くとしたら、きっと花くらいは持って行くと思うんだ。
でもそういうものは何もなかった。」

 「墓守りが片付けたのではないか?」

 「そうかもしれないが、だとしたらもう何日も前に行ったってことになるよな。
じゃあ、なぜ帰って来ない?
それに、今のルークが行くとしたらあそこかしかないとは思うんだが、あの村にはあいつのことを知ってる者が多過ぎる。
あいつは俺達みたいな移動は出来ないから、行きたくても行けなかったのかもしれない。
でも……だとしたら…どこに行ったんだろう?」

ベルナールはそれには答えず、腕を組んで何事かを考える。



 「……オルジェス…ランディの入院先はわかってるのか?」

 「それはわかってるけど…まさか、あそこへは行ってないと…」

 「……とにかく、行ってみよう……さぁ、オルジェス、頼んだぞ。」

オルジェスは戸惑いながらも小さく頷き、ベルナールの腕を取り、すぐさま姿を消した。



 *



 「ほ、本当か!」

 「あぁ、本当さ。
 何日前だったかなぁ。
 日にちはっきり覚えちゃいないが、確かにそれらしき小僧をこの店で見たぜ。
 昔馴染みの女に偶然会ったみたいで、女の方がえらく喜んでいた。
まだガキみたいなツラしてるくせに、なんだか偉そうな態度でよ。
おかしくて…それで覚えてるんだ。」

 「ありがとう、助かったぜ。」

 酒場でルークの情報を聞き込んだ二人は、さらに宿でもルークらしき男が女と泊まっていたことを知った。
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