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崩れる塔
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「あの…スピロスさん、ここは南側の町だとおっしゃいましたよね?
北側とはどのくらい離れてるんですか?」
「それほど遠くはありませんよ。
数時間程歩けば着きます。」
「だ、だったら、こんな所にいては危険なんじゃ…」
北の町と南の町が意外に近いことを知った途端、ダニエルは急に不安な気持ちにかられた。
「大丈夫だよ。
……実はここには隠し部屋があってね。
いざという時はそこに隠れれば良いさ。」
ダニエルとは裏腹に、アドニアは自信ありげにそう言って口端を上げる。
「でも……探険隊の人達ならそんなものはすぐにみつけるんじゃありませんか?」
「探険隊?それって警備隊のことかい?」
「え……?」
アドニアの表情と言葉に、ダニエルは違和感を感じた。
(おかしい…トラニキアの探険隊は国民の憧れのはずなのに、この人はまるで探険隊のことを知らないみたいな言い方をするのはなぜなんだ?
警備隊なんて言われてはいなかったはずなのに…)
「あの…警備隊の隊長さんはどんな方なんですか?」
「隊長?はて、今は誰だったかねぇ?」
アドニアは、答えを期待するように、スピロスの顔をみつめる。
「さぁ…よく代わるみたいですから、僕もわかりません。
ダニエルはなぜそんなことが気になるんですか?」
「い、いえ…もしかしたら、その人が僕の事件に関わってるんじゃないかと…」
「なるほど…それはあるかもしれませんね。」
スピロスは、納得したように頷いた。
(やっぱり変だ。
ネストルの名を知らない者がいるなんて…
しかも、ここはトラニキアの麓の町だぞ。
こんなに近くの者が知らないなんて…一体、どうなってるんだ!?)
「ダニエル…どうかしたんですか?」
「い、いえ…なんだかまた身体が痛み始めて…」
「長い間話をして疲れたのかもしれませんね。
しばらく眠った方が良いでしょう。」
スピロスは、ダニエルに近付き、彼の身体に手をかざし始める。
それと同時に、ダニエルはまだ話を聞きたいと異を唱える間もなく強い睡魔に襲われ、深い眠りにおちていった。
北側とはどのくらい離れてるんですか?」
「それほど遠くはありませんよ。
数時間程歩けば着きます。」
「だ、だったら、こんな所にいては危険なんじゃ…」
北の町と南の町が意外に近いことを知った途端、ダニエルは急に不安な気持ちにかられた。
「大丈夫だよ。
……実はここには隠し部屋があってね。
いざという時はそこに隠れれば良いさ。」
ダニエルとは裏腹に、アドニアは自信ありげにそう言って口端を上げる。
「でも……探険隊の人達ならそんなものはすぐにみつけるんじゃありませんか?」
「探険隊?それって警備隊のことかい?」
「え……?」
アドニアの表情と言葉に、ダニエルは違和感を感じた。
(おかしい…トラニキアの探険隊は国民の憧れのはずなのに、この人はまるで探険隊のことを知らないみたいな言い方をするのはなぜなんだ?
警備隊なんて言われてはいなかったはずなのに…)
「あの…警備隊の隊長さんはどんな方なんですか?」
「隊長?はて、今は誰だったかねぇ?」
アドニアは、答えを期待するように、スピロスの顔をみつめる。
「さぁ…よく代わるみたいですから、僕もわかりません。
ダニエルはなぜそんなことが気になるんですか?」
「い、いえ…もしかしたら、その人が僕の事件に関わってるんじゃないかと…」
「なるほど…それはあるかもしれませんね。」
スピロスは、納得したように頷いた。
(やっぱり変だ。
ネストルの名を知らない者がいるなんて…
しかも、ここはトラニキアの麓の町だぞ。
こんなに近くの者が知らないなんて…一体、どうなってるんだ!?)
「ダニエル…どうかしたんですか?」
「い、いえ…なんだかまた身体が痛み始めて…」
「長い間話をして疲れたのかもしれませんね。
しばらく眠った方が良いでしょう。」
スピロスは、ダニエルに近付き、彼の身体に手をかざし始める。
それと同時に、ダニエルはまだ話を聞きたいと異を唱える間もなく強い睡魔に襲われ、深い眠りにおちていった。
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