78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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魔導士

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 「ダニエル、ずいぶん調子が良さそうですね。」

 「ええ、身体の痛みもだいぶマシになって来ましたし、立っていてもあまり辛くなくなって来ました。
それに…もうじき友人に会えると思うとなんだか気分も明るくなって…」

ダニエルは、スピロスにはにかんだ笑顔を見せた。




 「あれからまだ三日しか経ってないというのに、とても順調に回復していますね。
 本当なら、足慣らしに外を散歩でもしていただきたい所ですが、まだ君を探している奴らがいるかもしれませんし、油断は出来ませんからね。
でも、そうやって部屋の中でも歩き回るのは運動になりますよ。
……それにしても、いつも思うのですが、体調は気持ちの持ちようでもずいぶんと違うものですね。」

そう言って穏やかに微笑むスピロスに、ダニエルも同じように笑顔を返す。



 「友人達はもうそろそろみつかった頃でしょうか?」

 「そうですね。
アレクはその日のうちにセモリュナに着いてると思いますから、そろそろみつかってる頃かもしれませんね。
ランバーに繋がる道に沿って、そのあたりの町を聞き歩けば良いのですから、みつけるのは容易だと思いますよ。」

 「スピロスさん、魔導師の転移っていうのはどのくらい遠くまで行けるものなんですか?」

 「それはその人の能力といいますか、熟練度や体力、魔力、それにその時の体調によっても違うと思いますよ。
ただ、遠ければ遠い程、魔力を使うのは間違いありませんし、人を運ぶのも子供より大人の方が疲れるみたいですよ。
アレクは優秀な人ですから、その日のうちにセモリュナあたりまでも行けますが、そんなに遠くまで行ける人は少ないのですよ。」

 「そうだったんですか…」

ダニエルはロールプレイングゲームにあるHPやMPというものを頭に思い浮かべた。
ゲームのように明確なものではなくとも、やはりその人物それぞれに魔力の限界量のようなものがあるのだろうと考えた。
 未熟な魔導師に頼んでいたら、アレク程、マウリッツ達との距離を縮めることは出来なかっただろう。
それだけ、みつける条件も悪くなり日にちもかかるということだ。
やはり、アレクに頼んで良かったとダニエルはあらためて感じていた。
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