78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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予期せぬ出来事

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「あれが結界だよな?」

 「そうだな。」

 「俺、結界なんて初めて見たよ。」

 「俺は二度目…いや、三度目だ。」

 「へぇ…あんたら田舎出身だって言ってたのに、結界はあったのか?」

 「ま、まぁな。近所に金持ちがいたから…」

マウリッツは慌ててそう言い訳すると、作り笑顔を浮かべた。



 「あれに当たったら、酷い目に遭うのか?」

 「え?あぁ、そうだ。
いろいろあるみたいだぜ。
ただ軽く跳ね返されるものもあれば、命に係わる程、酷いダメージを受けるものもあるらしい。」

 「命に!?そんなにおっかないもんなのか…」

 「あぁ……」

マウリッツは、こちらへ来る時にくぐった結界のことを思い出していた。
あの時の痛みや苦しみは、彼が今まで生きて来た中で、最高に辛いものだった。



 「そうか。ここのも…うわっ!」

 「マックスは戻って来たか?」

キーファの驚きには少しも動じず、突然現れたウォルトは質問を口にした。



 「いや、まだだけど…」

 「では…」

ウォルトがなにかを言いかけた時、マックスが戻って来た。



 「マックス、アレクをみつけた!
すぐに行くぞ!」

そう言うと、ウォルトはマックスの腕を掴み、その場から姿を消した。



 「……出て来る時はあらかじめ教えてほしいもんだな。」

 「確かに。
あいつらは慣れてるんだろうが…あっ!」

キーファの話が終わらないうちに再びウォルトが現れ、二人の腕を掴んだ。



 「う、うわっ!」

 二人が着いた場所は、見慣れない場所だった。
そこには見知らぬ男がぐったりと倒れ、結界の外側にアレクが立ち、その向かい側にマックスが立って、なにやら呪文のようなものを唱えていた。



 「マックス!もう少し上げられないか?」

 「無理を言うな!俺にはこれが精一杯だ!」

 「アレク!私がマックスと変わってみよう。」

マックスの立っていた位置にウォルトが入れ替わり、アレクとウォルトは結界をはさんで腕を合わせるようなポーズで向かい合った。



 「おぉ、なかなか良い調子だ!
もう少し上げられるか?」

 「あぁ、大丈夫だ!」



 「マノス…あんなことで、結界が破れるのか?」

キーファが小声で囁いた。



 「そのはずだ。
……あ!見ろよ!」

マウリッツがいうより早く、キーファは結界の変化に気付いていた。
 二人の間の結界が、その色を変えていたのだ。
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