78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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予期せぬ出来事

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マウリッツ達が見守る中で、結界の色はさまざまに変わり、やがて、その中央に小さな綻びが現れた。



 「やった!あと少しだ!」

マックスは、興奮した様子で声を上げた。



 見ると、アレクやウォルトの顔には汗がにじみ、眉間には深い皺が刻まれていた。
 二人が相当の魔力を使っていることが、マウリッツには容易に想像出来た。
 綻びは、水が染みこんでいくかのように周囲に少しずつ広がって行く…



「頑張れ!!」

その様を見ているうちに、マウリッツもたまらず声を上げていた。



 「アレク!そろそろだ!
 最高の力で流そう!」

 「よし、わかった!」

 二人の表情に力がこもった。
それと同時に、結界が一際明るく光り、小さな爆発音がして火花が上がった。



 「やった!!」

 立ち上る白い煙が薄くなるにつれ、結界の一部が途切れていることがはっきりとわかった。
 人間が三人程並んで立てる程の空間だ。
キーファ達は、そこを通って結界の外へ出た。



 「やったな!アレク、ウォルト…それに、マックス…ありがとう!」

マウリッツはアレクの片手を握りしめた。


 「マックス、ウォルト、二人をセモリュナの宿屋に連れて行ってくれ。
 俺はレイリーを連れて来る。」

アレクは、そう言い残すとその場から姿を消した。
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