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折れた杖
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「あぁ…あれが紋章だったのか……」
「ディオ…そんなことも忘れてるのか…!?」
マウリッツは、戸惑ったような顔でダニエルをみつめた。
「う、うん…ごめん……」
神妙な様子で謝るダニエルに、マウリッツは吹き出し、大きな口を開けて笑い始めた。
「マウリッツ……?」
「そんな深刻な顔すんなよ。
……そのうち、きっと思い出すさ、なっ。」
マウリッツは、ダニエルの肩を優しく叩き、穏やかに笑った。
「マウリッツ…ありがとう……」
照れくさそうに呟かれたダニエルの小さな声に、マウリッツはさらに微笑んだ。
「それはそうと、ディオ……
ネストルは一体何をたくらんでると思う?」
「え…?それは、僕を亡き者にして、リンガーを……」
「それはわかってる。
でも…だったら、なぜ、こんな面倒なことをする?
小鳥を探してる時に、誤って足を滑らしたって言って、おまえを崖から突き落とせばそれで良いんじゃないのか?」
「えっ!?」
マウリッツの言葉に衝撃を受けながらも、ダニエルは懸命に平静を装った。
「そ、そうだね。
どうして、わざわざロージックに送り込んだんだろうね…」
「おまえは、あの時、トレジャーハンターによって、広場に運ばれることになってたんだよな?」
「……そうらしいよ。」
「広場に遺体を…あ…ごめん……」
「う、ううん、大丈夫だよ。」
ダニエルは、落ち着かない素振りで無理に微笑んだ。
「ねぇ…マウリッツ……僕を広場に置くように言ったのは、なぜだと思う?」
「そりゃあ、きっと、お前の遺体を皆に見せるためだろうな。」
「……僕がリンガーの王子だということは、すぐにわかるだろうか?」
「すぐに……か、どうかはわからないけど、いずれかはわかると思う。
おまえの身なり、そして、付けてたあの腕輪を見る者が見れば、リンガーの王族であることは……」
マウリッツの言葉が、そこでぷっつりと途絶えた。
「マウリッツ……どうかしたの?」
「なぜ、ネストルはそんなことを…」
「え?」
マウリッツは立ち止まり、ダニエルに真剣な視線をぶつけた。
「……リンガーの王子が殺されているのが、なぜ、ロージックでなきゃいけなかったんだろう?」
「え……さ、さぁ?」
「なにかある…明らかになにかあるよな…?」
「……そ、そうだね。」
「ディオ…そんなことも忘れてるのか…!?」
マウリッツは、戸惑ったような顔でダニエルをみつめた。
「う、うん…ごめん……」
神妙な様子で謝るダニエルに、マウリッツは吹き出し、大きな口を開けて笑い始めた。
「マウリッツ……?」
「そんな深刻な顔すんなよ。
……そのうち、きっと思い出すさ、なっ。」
マウリッツは、ダニエルの肩を優しく叩き、穏やかに笑った。
「マウリッツ…ありがとう……」
照れくさそうに呟かれたダニエルの小さな声に、マウリッツはさらに微笑んだ。
「それはそうと、ディオ……
ネストルは一体何をたくらんでると思う?」
「え…?それは、僕を亡き者にして、リンガーを……」
「それはわかってる。
でも…だったら、なぜ、こんな面倒なことをする?
小鳥を探してる時に、誤って足を滑らしたって言って、おまえを崖から突き落とせばそれで良いんじゃないのか?」
「えっ!?」
マウリッツの言葉に衝撃を受けながらも、ダニエルは懸命に平静を装った。
「そ、そうだね。
どうして、わざわざロージックに送り込んだんだろうね…」
「おまえは、あの時、トレジャーハンターによって、広場に運ばれることになってたんだよな?」
「……そうらしいよ。」
「広場に遺体を…あ…ごめん……」
「う、ううん、大丈夫だよ。」
ダニエルは、落ち着かない素振りで無理に微笑んだ。
「ねぇ…マウリッツ……僕を広場に置くように言ったのは、なぜだと思う?」
「そりゃあ、きっと、お前の遺体を皆に見せるためだろうな。」
「……僕がリンガーの王子だということは、すぐにわかるだろうか?」
「すぐに……か、どうかはわからないけど、いずれかはわかると思う。
おまえの身なり、そして、付けてたあの腕輪を見る者が見れば、リンガーの王族であることは……」
マウリッツの言葉が、そこでぷっつりと途絶えた。
「マウリッツ……どうかしたの?」
「なぜ、ネストルはそんなことを…」
「え?」
マウリッツは立ち止まり、ダニエルに真剣な視線をぶつけた。
「……リンガーの王子が殺されているのが、なぜ、ロージックでなきゃいけなかったんだろう?」
「え……さ、さぁ?」
「なにかある…明らかになにかあるよな…?」
「……そ、そうだね。」
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