78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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折れた杖

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 次の日、キーファは仕事を探しに町へ出かけ、他の者達はロダンの家を訪れた。



 「なんじゃ、なんじゃ、また大勢で押しかけよってからに。
わしは、とても忙しいんじゃぞ。」

 「今日はちょっと大切な話があるんだ。」

 「大切な…話、じゃと?」

ぶつぶつと文句を言いながらも、ロダンはアレク達を奥の部屋に通した。



 「実は、今日はある願いがあってここに来たんだ。」

 「願いとは何じゃ?」

 「ロダンさん、あなたはシールドの術を使えますか?」

 「そりゃあもちろん出来るが…何に使うシールドかによって、術も少しずつ違ってくるぞ。」

マウリッツとウォルト、ダニエルは、顔を見合わせながら小さく頷いた。



 「ロダンさん…実は俺達、余所者なんです。」

 「余所者?どういうことじゃ?」

 「僕達は…リンガーの者なんです。」

 「な、なんじゃと!」

ロダンは、目を丸くして男達をじっとみつめた。



 「……俺も詳しいことは知らないんだが、ダニエルは、何者かによって結界をくぐらせられた。
しかも、そのことで瀕死になってるダニエルに、わざわざナイフを突き立て、広場に放置するようにと頼まれたトレジャーハンターがいて、そいつらが困ってダニエルをアドニアの店に運んだんだ。
そこにちょうどスピロスがいた。
 普通なら絶対に助からないだろうって思われたダニエルも、そのおかげでどうにか命をとりとめたんだ。」

 「なんということを…
おまえさん、誰かに相当深い恨みでも買ってるのか?
いや、それにしても、普通の者にそこまでのことが出来るはずがない。
 一体、どういう…」

 「勝手なことを言うようだけど、そのことはどうか聞かないでほしい。
 今はまだ話せないんだ。
ただ、ダニエルは本当に悪くない。
 悪いのは……悪いのは……」

マウリッツは、そこまで話すと拳を固く握りしめ、唇を噛んで喉元まで出かかった言葉を飲みこんだ。



 「私達は、ダニエルを探しにこちらへ来ました。
いろいろと問題もありましたが、おかげさまで無事にダニエルをみつけることが出来ました。
ただ、問題があるのです。
 結界をくぐる時のダメージの問題です。
 私達は、くぐる前にシールドを張ってもらいましたが、それでも相当なダメージを受けました。
ダニエルは、私達比べると、体格も体力も華奢です。
ですから、受けるダメージも私達よりは大きいはずです。
 幸い、スピロスさんが同行し、向こうに着いてからの治療をしてくれることになりました。
ですが、それでも出来るだけダニエルのダメージは軽くしたいのです。
ロダンさん、どうかよろしくお願いします!」

 
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