78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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尻尾を振る犬

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(ふふふ…ディオニシスの奴、やはり、何も覚えていないようだ。
しかも、私の企みにもまるで気が付いていない。
そりゃあそうだ。
ディオニシスをかどわかして殺したのがロージックの者だと思わせ、さらには王子の心臓にまでナイフを突き立てれば、それはロージックからの宣戦布告とも取れる。
私は、ディオニシスの代わりに王子となり、ロージックを攻め落とすつもりだった。
そうすれば、私の王子としての地位は揺るぎないものとなり、国民は私を尊敬するだろう。
それが出来なかったのは残念だが、ディオニシスの誘拐がロージックの者のせいだと思わせるところまでは出来た。
これからまた少しずつ作戦を変え、今度こそ、ディオニシスを葬ってやる!)



「ネストル…どうかしたの?」

「いや、おまえを助けてくれた者達のことを考えていたのだ。」

ネストルは、ウォルトの方に向き直った。



「ディオを助けてくれて本当にどうもありがとう。感謝している。」

ネストルは、ウォルトの両手を握りしめ、じっと見つめた。



「いえ、私は何も…」
「……君、どこかで会ったことはないか?」

ネストルは、記憶の糸を手繰った。
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