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尻尾を振る犬
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「気にしないで。僕は本当に君のせいだなんて思ってないから。」
「ディオ…お前はなんて優しいんだ。優しすぎる…
ところで、あの日のことは本当に覚えてないのか?」
「うん…朝日を見に行ったことしか覚えてないんだ。
その後のことは何も…」
「……そうか。」
ネストルの口端がほんの少し上がったのを、ウォルトは見逃さなかった。
「ディオ、こんな不甲斐ない私だが、困ったことがあったら、なんでも言うんだぞ。
私が命に変えてもお前を護るからな。
どこかの余所者とは違い、私とお前は血が繋がっているのだからな。」
ネストルは、疎ましげにウォルトをみつめた。
「ねぇ、ネストル…ロージックの者は僕をどうしようとしたんだと思う?
なぜ、トラニキアで仕留めなかったんだろう?
僕を殺す機会は十分あったはずなのに。」
「それは……」
言いかけたネストルの言葉が唐突に止まった。
「それは私にもわからない。
でも、すぐに殺されなくて本当に良かった。
大変だっただろうが、ロージックにさらわれたことで君は助かったんだからな。
……そのことでは確かに感謝している。」
ウォルトは小さく肩をすくめた。
「ディオ…お前はなんて優しいんだ。優しすぎる…
ところで、あの日のことは本当に覚えてないのか?」
「うん…朝日を見に行ったことしか覚えてないんだ。
その後のことは何も…」
「……そうか。」
ネストルの口端がほんの少し上がったのを、ウォルトは見逃さなかった。
「ディオ、こんな不甲斐ない私だが、困ったことがあったら、なんでも言うんだぞ。
私が命に変えてもお前を護るからな。
どこかの余所者とは違い、私とお前は血が繋がっているのだからな。」
ネストルは、疎ましげにウォルトをみつめた。
「ねぇ、ネストル…ロージックの者は僕をどうしようとしたんだと思う?
なぜ、トラニキアで仕留めなかったんだろう?
僕を殺す機会は十分あったはずなのに。」
「それは……」
言いかけたネストルの言葉が唐突に止まった。
「それは私にもわからない。
でも、すぐに殺されなくて本当に良かった。
大変だっただろうが、ロージックにさらわれたことで君は助かったんだからな。
……そのことでは確かに感謝している。」
ウォルトは小さく肩をすくめた。
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