78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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企み

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(クレオンの奴、あんなことを言っていたが、やっぱり無理なんじゃないか?
そんなに急に優秀な魔導士を集めるだなんて…)



待ち合わせの裏ぶれた酒場で、ロマノスは、ひとりで酒を飲んでいた。
クレオンが有能な者だということは確信していたが、それでも、彼との約束には疑念を感じていた。
とてもじゃないが、実行不可能だと感じていたのだ。



(あと数日待ってみて、奴から連絡がなければ、他をあたるしかない。
しかし、誰かいるだろうか?
クレオンに匹敵する程の魔道士が。)



ロマノスはお世辞にも有能とは言えない魔道士だった。
以前は、トラニキアの結界には変わったこと等一度もなかった。
だからこそ、有能ではないロマノスが、警備を任されていたのだ。
退屈だが楽な仕事だから、ロマノスもそれを続けていた。
そんな時、リンガー側から手紙が投げ込まれた。
有り得ない事態にロマノスは困惑したが、ロマノスはその手紙に金の匂いを感じた。
相手がリンガーの者だろうがなんだろうが、金になるならそれで良い。
ロマノスはすぐに決心した。



しかし、それはロマノスが考えているよりもずっと厄介なことだった。
やがて、自分だけでは抱えきれなくなり、上の者に事情を話した。
その者はしばらくして命を落とし、その代わりにあろうことか、ロージックの王子フィリポスが現れたのだ。
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