78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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「た、大変です!」

リガスの元へ若い魔道士が駆け込んだ。



「何だ、慌ただしい。」

「け、結界が!」

「結界がどうしたと言うのだ。」

「け、結界に亀裂が!」

「な、何!?」

リガスは立ち上がった。



「結界に参るぞ。ついて来い。」

「はっ!」

二人の姿はその場から掻き消えた。



「何処だ!」

「あそこです!」

若い魔道士は、亀裂の入った場所を指さし、リガスはその側へ歩み寄った。



「なんということだ……今の巡回は、3日に1度だったな?」

「はい、そうです。
3日前には問題ありませんでした。」

「つまり、この3日のうちに起こったんだな。
とりあえず、トラニキア内を隈なく調べよ。
侵入者がいるかもしれん。」

「侵入者!?何者ですか?」

「それはまだわからぬ。
部隊の者を動員し、とにかく怪しいヤツが居ないか、探すのだ。
私は、陛下に報告して来る。」

「はっ!リガス様。」



(なんということだ……)

リガスの眉間に深い皺が刻まれた。
少し前にディオニス達が無事に戻ってきたこともあり、まさか結界が破られるとは思われず、今までは毎日だった巡回が3日に1度になっていたのだ。
この気の緩みが、大変な事態を招いてしまった。
重い心を抱き、リガスはセルギオスの所へ跳んだ。
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