78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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新たな結界

23

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「まぁ、良い…そのうちわかるだろう。
今日から、私もトラニキアにいるから、何かあったら言ってくれ。」

「うん、ありがとう。」

ネストルは、ディオニシスに笑顔を見せながら、去っていった。



「随分とややこしそうなご親戚ですな。」

「そう見えた?」

「はい。他人を一切信じない人間に見えました。」

ロダンの感想に、ディオニシスは苦笑いをするしかなかった。







(おかしな奴を連れて来おって…)



ネストルはトラニキアの頂上に来ていた。
結界は見たところ、今までと変わった様子はないように見えた。



(強化しただと?
どうせ、たいして変わりはないだろう。)



「五合目の宿舎に行ってくれ。」

「はっ!失礼致します。」

魔導師は、ネストルの腕を取り、その場から二人の姿は掻き消えた。



「何か、情報は入っていないか?」

「はい、今のところは特になにも。」



あの件があってから、各宿舎の裏口には不寝番が立つようになった。
食料の管理も厳しくなった。
どうやら、侵入者は食料を持っていないようだ。



「今日は私が見張っている。おまえはもう良い。」

「えっ!しかし、そんなことは…」

「構わぬ。
久しぶりにトラニキアに戻ってきたんだ。
私にも何かやらせてくれ。」

ネストルの言葉にほだされて、隊員はその場を離れた。
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