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side カンナ
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「アルバート王子!どこです。
魔方陣が見つかったのは、どの部屋ですか?」
お城に入るなり、年配の学者さんがそう言った。
「まぁ、待て。
まずは、夕飯を食べてからにしよう。」
「そんなものはいりません。
早く、その部屋へ…」
アルバートさんはゆっくりと首を振る。
どうせ、部屋に入ったら、そなたたちは朝までずっと出て来ないだろう。
これだけ馬にも揺られて来たことだし、少しは休め。
まずは夕飯を食べること。
これは、命令だ。」
アルバートさんにそう言われ、学者さんは渋い顔で引き下がった。
「では、私達が準備します。」
ネイサンさんとオスカーさんが、厨房に入って行って、学者さんたちと私とアルバートさんは、そのそばの部屋で待機することにした。
学者さんたちは、本を開いて三人で何事かを話している。
「カンナ…疲れただろう?
馬に乗ったのは久しぶりだったのか?」
「え~…はい、多分……」
大丈夫…だよね?
私は、記憶を失ってるってことになってるんだから、今の返事で大丈夫だよね?
「怖かったか?」
「え?い、いえ、そんなには…」
なぜだか見栄を張ってしまった。
素直に、怖かったって言っても良かったんだろうけど…
魔方陣が見つかったのは、どの部屋ですか?」
お城に入るなり、年配の学者さんがそう言った。
「まぁ、待て。
まずは、夕飯を食べてからにしよう。」
「そんなものはいりません。
早く、その部屋へ…」
アルバートさんはゆっくりと首を振る。
どうせ、部屋に入ったら、そなたたちは朝までずっと出て来ないだろう。
これだけ馬にも揺られて来たことだし、少しは休め。
まずは夕飯を食べること。
これは、命令だ。」
アルバートさんにそう言われ、学者さんは渋い顔で引き下がった。
「では、私達が準備します。」
ネイサンさんとオスカーさんが、厨房に入って行って、学者さんたちと私とアルバートさんは、そのそばの部屋で待機することにした。
学者さんたちは、本を開いて三人で何事かを話している。
「カンナ…疲れただろう?
馬に乗ったのは久しぶりだったのか?」
「え~…はい、多分……」
大丈夫…だよね?
私は、記憶を失ってるってことになってるんだから、今の返事で大丈夫だよね?
「怖かったか?」
「え?い、いえ、そんなには…」
なぜだか見栄を張ってしまった。
素直に、怖かったって言っても良かったんだろうけど…
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