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side カンナ
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「カンナ…上に行こうか。」
「え?」
これからまだ何かがわかるかもしれないし、ここにいたい気はするけど、でも、私がいても役には立たないし、却って邪魔なだけだよね。
「……そ、そうですね。」
私は渋々ながらも上に戻ることにした。
学者さんに訊いてみたいことはあるけど、明日、訊けば良いよね。
そう、焦ることはない。
「カンナ…馬には乗ったことがないのか?」
「え?ど、どうでしょう?
お、覚えてないので…」
「そうだったな。
見ていた感じでは、初めてなんじゃないかと感じたが…
モルドでは、女性でもたいていは馬に乗れるのだが、こちらは違うんだろうか?」
「さ、さぁ…?」
私は、今回もまた笑って誤魔化した。
そのくらいしか出来ないから。
「それにしても、なんだか大変なものがみつかったものだな。」
「はい、そうですね。」
「カンナは、ああいうものに興味があるのか?」
「え?べ、別にそういうわけではないですが…」
「では……なぜ、一緒に来たんだ?」
気のせいかもしれないけれど、その言葉にはなんだか棘のようなものが含まれているような気がした。
「あれは…たまたまとはいえ、私がみつけましたから、それでちょっと気になって……」
「……あんな所をよくみつけたな。」
その口調もなにかきついような気がした。
どうしてだろう?
何か、私、ネイサンさんを怒らせるようなことをした?
それとも、私の思い過ごし?
「え?」
これからまだ何かがわかるかもしれないし、ここにいたい気はするけど、でも、私がいても役には立たないし、却って邪魔なだけだよね。
「……そ、そうですね。」
私は渋々ながらも上に戻ることにした。
学者さんに訊いてみたいことはあるけど、明日、訊けば良いよね。
そう、焦ることはない。
「カンナ…馬には乗ったことがないのか?」
「え?ど、どうでしょう?
お、覚えてないので…」
「そうだったな。
見ていた感じでは、初めてなんじゃないかと感じたが…
モルドでは、女性でもたいていは馬に乗れるのだが、こちらは違うんだろうか?」
「さ、さぁ…?」
私は、今回もまた笑って誤魔化した。
そのくらいしか出来ないから。
「それにしても、なんだか大変なものがみつかったものだな。」
「はい、そうですね。」
「カンナは、ああいうものに興味があるのか?」
「え?べ、別にそういうわけではないですが…」
「では……なぜ、一緒に来たんだ?」
気のせいかもしれないけれど、その言葉にはなんだか棘のようなものが含まれているような気がした。
「あれは…たまたまとはいえ、私がみつけましたから、それでちょっと気になって……」
「……あんな所をよくみつけたな。」
その口調もなにかきついような気がした。
どうしてだろう?
何か、私、ネイサンさんを怒らせるようなことをした?
それとも、私の思い過ごし?
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