225 / 351
side カンナ
28
しおりを挟む
なんとなくネイサンさんが怖くなって来て、私は黙り込んでしまった。
「……カンナ……君は、一体、誰なんだ?」
「えっ!?だ、誰って……」
ネイサンさんの目が怒ってる…
気付いたんだ…あのボタンのこと…
「あ…あの…私……」
「君は、異界の者なのか?
あの魔方陣とかいうものに召喚されたのか!?」
そこまで言われたら、私もいつものように笑って誤魔化せるはずもなく…
「ご、ごめんなさい!
記憶を失ってるっていうのは嘘です!」
「なぜ、そんな嘘を吐いた?」
「悪気があったわけじゃありません。
私も…状況が掴めなかったんです。
私…舞台に出ていて、クローゼットの青い光の中に飛び込んだら…
さっきのあの部屋にいたんです。
何がなんだかわからなくて…
とにかく、必死であの部屋から出て…ほ、本当です!
信じて下さい!」
ネイサンさんは、じっと私の目をみつめてた。
その真っすぐな視線にいたたまれなくなって、目を逸らしそうになった時…
「それでは、君は芸人なのか?」
(芸人?)
なんか、少し違うような気もするけど…
ここでは、芸人ってことなのかな?
「はい、まぁ、そんな感じです。
芸人っていうか、役者のたまごです。」
「そんな青い光の中に飛び込むのは、危険だと思わなかったのか?」
「はい、それが…ちょうど、その日の出し物は、主人公の若い女の子がおばあさんの家を訪ね、屋根裏部屋の古いクローゼットに飛び込んだら、異界に行ってしまう…というお話だったんです。」
「異界に?君は、異界に行くことを最初から知っていたのか?」
ネイサンさんの顔がまた厳しくなった。
「……カンナ……君は、一体、誰なんだ?」
「えっ!?だ、誰って……」
ネイサンさんの目が怒ってる…
気付いたんだ…あのボタンのこと…
「あ…あの…私……」
「君は、異界の者なのか?
あの魔方陣とかいうものに召喚されたのか!?」
そこまで言われたら、私もいつものように笑って誤魔化せるはずもなく…
「ご、ごめんなさい!
記憶を失ってるっていうのは嘘です!」
「なぜ、そんな嘘を吐いた?」
「悪気があったわけじゃありません。
私も…状況が掴めなかったんです。
私…舞台に出ていて、クローゼットの青い光の中に飛び込んだら…
さっきのあの部屋にいたんです。
何がなんだかわからなくて…
とにかく、必死であの部屋から出て…ほ、本当です!
信じて下さい!」
ネイサンさんは、じっと私の目をみつめてた。
その真っすぐな視線にいたたまれなくなって、目を逸らしそうになった時…
「それでは、君は芸人なのか?」
(芸人?)
なんか、少し違うような気もするけど…
ここでは、芸人ってことなのかな?
「はい、まぁ、そんな感じです。
芸人っていうか、役者のたまごです。」
「そんな青い光の中に飛び込むのは、危険だと思わなかったのか?」
「はい、それが…ちょうど、その日の出し物は、主人公の若い女の子がおばあさんの家を訪ね、屋根裏部屋の古いクローゼットに飛び込んだら、異界に行ってしまう…というお話だったんです。」
「異界に?君は、異界に行くことを最初から知っていたのか?」
ネイサンさんの顔がまた厳しくなった。
0
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーレムです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
悪役令嬢は調理場に左遷されましたが、激ウマご飯で氷の魔公爵様を餌付けしてしまったようです~「もう離さない」って、胃袋の話ですか?~
咲月ねむと
恋愛
「君のような地味な女は、王太子妃にふさわしくない。辺境の『魔公爵』のもとへ嫁げ!」
卒業パーティーで婚約破棄を突きつけられた悪役令嬢レティシア。
しかし、前世で日本人調理師だった彼女にとって、堅苦しい王妃教育から解放されることはご褒美でしかなかった。
「これで好きな料理が作れる!」
ウキウキで辺境へ向かった彼女を待っていたのは、荒れ果てた別邸と「氷の魔公爵」と恐れられるジルベール公爵。
冷酷無慈悲と噂される彼だったが――その正体は、ただの「極度の偏食家で、常に空腹で不機嫌なだけ」だった!?
レティシアが作る『肉汁溢れるハンバーグ』『とろとろオムライス』『伝説のプリン』に公爵の胃袋は即陥落。
「君の料理なしでは生きられない」
「一生そばにいてくれ」
と求愛されるが、色気より食い気のレティシアは「最高の就職先ゲット!」と勘違いして……?
一方、レティシアを追放した王太子たちは、王宮の食事が不味くなりすぎて絶望の淵に。今さら「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いです!
美味しいご飯で幸せを掴む、空腹厳禁の異世界クッキング・ファンタジー!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる