270 / 351
side カンナ
19
しおりを挟む
次の日は、とても良い天気だった。
それはありがたいんだけど、アルバートさんに夜明け頃に起こされたから、眠くて仕方がない。
今日もまたたくさん歩くのかな?
「カンナ…あれが祈りの塔だ。」
「えっ!?」
寝惚け眼をごしごしこすって、アルバートさんの指さす方を見てみたら、確かにあった。
ものすごく高い真っ黒な塔が…
周りにあるのは、平屋かせいぜい二階建てだから、ものすごく高いっていうのが一目でわかる。
ビルで言うと、5~60階あたりなのかな?
しかも、思ったより細い塔で、なんだか不安定な感じ。大丈夫なのかな?
あれ?今、揺れてなかった??目の錯覚かな?
「すごい高さだろう?」
「はい、すごいですね。」
高さにはとりあえずびっくりした。
この世界には、機械もないし、多分、高い塔を作る技術もそんなに高くないと思うけど、よくこんなに高い塔を建てたもんだね。
そして、思ってたよりも近かったことが嬉しかった。
あの頂上まで登るのは大変そうだけど、でも、今日はまだそんなに歩いてないから、きっとなんとかなる。
あぁ、でも、願い事のことでまだ揺れている。
元の世界に戻ることに決めようと思ってたんだけど、なにかもっと大切なことがあるような気がして…
おかしいな。
元の世界に戻ることが、一番大切だって思ってるのに、なせだかそこに迷いがある。
でも、その迷いの意味がわからない。
(もうここまで来てるんだから、迷ってる暇はない。
うん。やっぱり元の世界にもどること!これで決まりだよ!)
それはありがたいんだけど、アルバートさんに夜明け頃に起こされたから、眠くて仕方がない。
今日もまたたくさん歩くのかな?
「カンナ…あれが祈りの塔だ。」
「えっ!?」
寝惚け眼をごしごしこすって、アルバートさんの指さす方を見てみたら、確かにあった。
ものすごく高い真っ黒な塔が…
周りにあるのは、平屋かせいぜい二階建てだから、ものすごく高いっていうのが一目でわかる。
ビルで言うと、5~60階あたりなのかな?
しかも、思ったより細い塔で、なんだか不安定な感じ。大丈夫なのかな?
あれ?今、揺れてなかった??目の錯覚かな?
「すごい高さだろう?」
「はい、すごいですね。」
高さにはとりあえずびっくりした。
この世界には、機械もないし、多分、高い塔を作る技術もそんなに高くないと思うけど、よくこんなに高い塔を建てたもんだね。
そして、思ってたよりも近かったことが嬉しかった。
あの頂上まで登るのは大変そうだけど、でも、今日はまだそんなに歩いてないから、きっとなんとかなる。
あぁ、でも、願い事のことでまだ揺れている。
元の世界に戻ることに決めようと思ってたんだけど、なにかもっと大切なことがあるような気がして…
おかしいな。
元の世界に戻ることが、一番大切だって思ってるのに、なせだかそこに迷いがある。
でも、その迷いの意味がわからない。
(もうここまで来てるんだから、迷ってる暇はない。
うん。やっぱり元の世界にもどること!これで決まりだよ!)
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
「ご褒美ください」とわんこ系義弟が離れない
橋本彩里(Ayari)
恋愛
六歳の時に伯爵家の養子として引き取られたイーサンは、年頃になっても一つ上の義理の姉のミラが大好きだとじゃれてくる。
そんななか、投資に失敗した父の借金の代わりにとミラに見合いの話が浮上し、義姉が大好きなわんこ系義弟が「ご褒美ください」と迫ってきて……。
1~2万文字の短編予定→中編に変更します。
いつもながらの溺愛執着ものです。
異世界の花嫁?お断りします。
momo6
恋愛
三十路を過ぎたOL 椿(つばき)は帰宅後、地震に見舞われる。気付いたら異世界にいた。
そこで出逢った王子に求婚を申し込まれましたけど、
知らない人と結婚なんてお断りです。
貞操の危機を感じ、逃げ出した先に居たのは妖精王ですって?
甘ったるい愛を囁いてもダメです。
異世界に来たなら、この世界を楽しむのが先です!!
恋愛よりも衣食住。これが大事です!
お金が無くては生活出来ません!働いて稼いで、美味しい物を食べるんです(๑>◡<๑)
・・・えっ?全部ある?
働かなくてもいい?
ーーー惑わされません!甘い誘惑には罠が付き物です!
*****
目に止めていただき、ありがとうございます(〃ω〃)
未熟な所もありますが 楽しんで頂けたから幸いです。
婚約破棄したら食べられました(物理)
かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。
婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。
そんな日々が日常と化していたある日
リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる
グロは無し
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
転生した女性騎士は隣国の王太子に愛される!?
桜
恋愛
仕事帰りの夜道で交通事故で死亡。転生先で家族に愛されながらも武術を極めながら育って行った。ある日突然の出会いから隣国の王太子に見染められ、溺愛されることに……
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる