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愛ゆえに…
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「あ…あなたは…!」
突然、目の前に現れた見知らぬ男性に、その部屋にいた女性は戸惑ったような表情をして後ずさった。
「ご、ごめんなさい。
驚かせるつもりはなかったんだ。
僕はアレクセイ。
森であなたの美しい歌声を耳にして、どうしてもあなたに会ってみたくなって…
さっき、魔女らしき者がここに上るのを見て、ようやくここへ来る方法がわかったんです。」
「わ…私はラプンツェル…」
ラプンツェルは生まれてこの方、搭から出たことはなく、魔女以外の者に会ったことも見かけたことさえ一度もなかった。
目の前に立つ人間は自分や魔女とはどこか違う。
だが、その声や表情はとても優しく穏やかで、ラプンツェルはアレクセイに対する恐怖を忘れた。
「君、どうしてこんな所にいるの?
もしかしたら、あの魔女に捕まえられて閉じ込められてるの?」
「実は……」
ラプンツェルは、自分がこの搭にいる理由を話し始めた。
母親がラプンツェルを妊娠中に、たまたまみかけた魔女の畑のチシャを見て、それがどうしても食べたくなった。
その想いは日に日に募り、ついには想い過ぎて体調を壊すほどに…
その様子をみかねたラプンツェルの父親は、魔女の畑にしのびこみ、チシャを採って妻に食べさせた。
妻は、途端に元気を取り戻し、それを喜んだ夫は再び魔女の畑に出向いたが、運悪く、魔女にみつかってしまう。
魔女はたいそう怒ったが、産まれて来る子供をくれるなら、いくらでも好きなだけチシャを食べて良いと持ちかけた。
夫は考えた挙句、その条件を飲み、子供が産まれるとすぐにラプンツェルを魔女に引き渡したということだった。
「そんなことがあったの…
大変だったね…」
「大変だなんて思ったことはなかったわ。
でも…あなたは優しいのね。
私の話をこんなにちゃんと聞いてくれる人がいるなんて、思ってもみなかった。」
ラプンツェルは、今まで魔女には感じたことのないやすらいだ気持ちをアレクセイに感じた。
アレクセイも美しく心の純粋なラプンツェルを一目で気に入り、自分の妻にしたいと考える程だった。
しかし、ラプンツェルを搭から救い出す手立てがみつからない。
「そうだわ!
あなたがここに来られる時に、毎回絹の紐を持って来て下さい。
私はそれを編んで丈夫な紐を作ります。」
その後、アレクセイは、ラプンツェルに言われた通り、絹の紐を持って彼女の元を訪ねるようになった。
紐の数が増えるごとに、二人の仲も深まって行く…
そんなある日のことだった。
「あ…あなたは…!」
突然、目の前に現れた見知らぬ男性に、その部屋にいた女性は戸惑ったような表情をして後ずさった。
「ご、ごめんなさい。
驚かせるつもりはなかったんだ。
僕はアレクセイ。
森であなたの美しい歌声を耳にして、どうしてもあなたに会ってみたくなって…
さっき、魔女らしき者がここに上るのを見て、ようやくここへ来る方法がわかったんです。」
「わ…私はラプンツェル…」
ラプンツェルは生まれてこの方、搭から出たことはなく、魔女以外の者に会ったことも見かけたことさえ一度もなかった。
目の前に立つ人間は自分や魔女とはどこか違う。
だが、その声や表情はとても優しく穏やかで、ラプンツェルはアレクセイに対する恐怖を忘れた。
「君、どうしてこんな所にいるの?
もしかしたら、あの魔女に捕まえられて閉じ込められてるの?」
「実は……」
ラプンツェルは、自分がこの搭にいる理由を話し始めた。
母親がラプンツェルを妊娠中に、たまたまみかけた魔女の畑のチシャを見て、それがどうしても食べたくなった。
その想いは日に日に募り、ついには想い過ぎて体調を壊すほどに…
その様子をみかねたラプンツェルの父親は、魔女の畑にしのびこみ、チシャを採って妻に食べさせた。
妻は、途端に元気を取り戻し、それを喜んだ夫は再び魔女の畑に出向いたが、運悪く、魔女にみつかってしまう。
魔女はたいそう怒ったが、産まれて来る子供をくれるなら、いくらでも好きなだけチシャを食べて良いと持ちかけた。
夫は考えた挙句、その条件を飲み、子供が産まれるとすぐにラプンツェルを魔女に引き渡したということだった。
「そんなことがあったの…
大変だったね…」
「大変だなんて思ったことはなかったわ。
でも…あなたは優しいのね。
私の話をこんなにちゃんと聞いてくれる人がいるなんて、思ってもみなかった。」
ラプンツェルは、今まで魔女には感じたことのないやすらいだ気持ちをアレクセイに感じた。
アレクセイも美しく心の純粋なラプンツェルを一目で気に入り、自分の妻にしたいと考える程だった。
しかし、ラプンツェルを搭から救い出す手立てがみつからない。
「そうだわ!
あなたがここに来られる時に、毎回絹の紐を持って来て下さい。
私はそれを編んで丈夫な紐を作ります。」
その後、アレクセイは、ラプンツェルに言われた通り、絹の紐を持って彼女の元を訪ねるようになった。
紐の数が増えるごとに、二人の仲も深まって行く…
そんなある日のことだった。
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