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愛ゆえに…
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*
それからというもの、アレクセイと人魚は夜遅くになると誰もいない砂浜で逢瀬を重ねるようになった。
アレクセイはとても優しく穏やかで、今まで人間のことを恐れていたルーシアもそんな彼に完全に心を許した。
目が不自由でありながらも、決して希望を失わないアレクセイの芯の強さにも憧れた。
彼の探している女性ではないということを隠していることにルーシアは内心心苦しく感じていたが、いつの間にかアレクセイを愛していたルーシアには本当のことがなかなか打ち明けられなかった。
(私が、彼の探してるラプンツェルでないことを知れば、彼はきっと私の元から去ってしまう…
そんなの絶対にいや…!
アレクセイとわかれるなんて、私には出来ないわ!)
ルーシアのアレクセイへの想いは日増しに強くなっていった。
その想いはもはやルーシア自身にも制御出来ない程に大きくなり、そして、ついに彼女は大きな決断をする。
*
「おばば様、どうかお願い。
私を人間にして下さい。」
ルーシアは海の魔女の元を訪れた。
「おまえ、あの人間にそんなに惚れたのか?」
「はい、この想いはもうどうにもならないのです。
しかし、私が人魚のままでは、人目を避けて夜中のほんのひとときを一緒に過ごすことしか出来ません。
私は海を出て、一日中、そして一生あの人のお傍にいたいのです。」
「……そうかい。
おまえさんがそう考えるのは別に構わないが、一度、人間になってしまったらもう二度とは人魚には戻れない。
……それでも良いのかい?」
「……はい、考えた末の結論です。」
ルーシアの瞳には、一欠片の迷いもなかった。
「よくわかった。
しかし、ただというわけにはいかない。
おまえさんを人間にする代わりに、おまえさんのその美しい声をもらうよ。
それでも良いかい?」
「こ…声を…!?」
ルーシアは困惑した。
アレクセイが気に入っているその声を失うことはとても辛い事だが、それでも、それと引き換えに人間になれるということを考えれば…ずっとアレクセイと一緒にいられることを考えれば乗り越えられる条件だと思えた。
(アレクセイだって、きっとわかってくれるわ…!)
「わかりました。
どうぞよろしくお願いします。」
ルーシアは、海の魔女の出した条件を承諾した。
「では、人間になれる薬を作っておくから、明日、またここへ来るのじゃ。」
「おばばさま、ありがとうございます!」
それからというもの、アレクセイと人魚は夜遅くになると誰もいない砂浜で逢瀬を重ねるようになった。
アレクセイはとても優しく穏やかで、今まで人間のことを恐れていたルーシアもそんな彼に完全に心を許した。
目が不自由でありながらも、決して希望を失わないアレクセイの芯の強さにも憧れた。
彼の探している女性ではないということを隠していることにルーシアは内心心苦しく感じていたが、いつの間にかアレクセイを愛していたルーシアには本当のことがなかなか打ち明けられなかった。
(私が、彼の探してるラプンツェルでないことを知れば、彼はきっと私の元から去ってしまう…
そんなの絶対にいや…!
アレクセイとわかれるなんて、私には出来ないわ!)
ルーシアのアレクセイへの想いは日増しに強くなっていった。
その想いはもはやルーシア自身にも制御出来ない程に大きくなり、そして、ついに彼女は大きな決断をする。
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「おばば様、どうかお願い。
私を人間にして下さい。」
ルーシアは海の魔女の元を訪れた。
「おまえ、あの人間にそんなに惚れたのか?」
「はい、この想いはもうどうにもならないのです。
しかし、私が人魚のままでは、人目を避けて夜中のほんのひとときを一緒に過ごすことしか出来ません。
私は海を出て、一日中、そして一生あの人のお傍にいたいのです。」
「……そうかい。
おまえさんがそう考えるのは別に構わないが、一度、人間になってしまったらもう二度とは人魚には戻れない。
……それでも良いのかい?」
「……はい、考えた末の結論です。」
ルーシアの瞳には、一欠片の迷いもなかった。
「よくわかった。
しかし、ただというわけにはいかない。
おまえさんを人間にする代わりに、おまえさんのその美しい声をもらうよ。
それでも良いかい?」
「こ…声を…!?」
ルーシアは困惑した。
アレクセイが気に入っているその声を失うことはとても辛い事だが、それでも、それと引き換えに人間になれるということを考えれば…ずっとアレクセイと一緒にいられることを考えれば乗り越えられる条件だと思えた。
(アレクセイだって、きっとわかってくれるわ…!)
「わかりました。
どうぞよろしくお願いします。」
ルーシアは、海の魔女の出した条件を承諾した。
「では、人間になれる薬を作っておくから、明日、またここへ来るのじゃ。」
「おばばさま、ありがとうございます!」
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