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贈り物配達うさぎ
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「おまえさんへの贈り物はこれじゃ…」
老人の手が軽く宙を掴むと、そこには今までどこにもなかった筈の黒いシルクハットが握られていた。
その様子に一瞬驚いたラパンだったが、一呼吸置くと、その顔にはいつものおかしな笑みが浮かんだ。
「……なぁんだ。
どんなものが出て来るのかと思ったら、ただの帽子じゃないか。
そんな物ならボクは山ほど…」
まだ話し終えないラパンの前に、老人はシルクハットを差し出した。
「あ……!」
ラパンの意志とは関係なく、その白いふかふかした腕は勝手に動き出し、差し出されたシルクハットを受け取った。
「お、おかしいじゃないか!
ボ、ボクはこんなものいくらでも持ってるのに、なんで…!」
きんきら声で抗議するラパンに、老人は穏やかに微笑みゆっくりと首を振る。
「うさ公よ。
それはただの帽子ではない…
……言ってみれば、それは乗り物…のようなもんじゃな。
いや…通路とでも言った方が良いかのぅ…」
老人の言葉に、ラパンはシルクハットをみつめて小首を傾げる。
「これが乗り物で通路…?」
ラパンは口の中でもごもごとつぶやき、得心出来ないように何度も首をひねくり回す。
「それと、もう一つ…
おまえさんは贈り物を受け取った。」
「もう一つだって?
……どういうことだよ。
帽子の他に何があるって言うのさ!?
何もないじゃないか!」
ラパンは老人を見上げ、不満げな視線を向けた。
「まぁ、わからんのも無理はないな。
それは…仕事じゃからな…」
「……仕事…?」
ラパンは老人の言葉を繰り返し、真っ赤な瞳が一際大きく見開かれた。
「そうじゃ…うさ公、おまえは今から贈り物配達うさぎとなったのじゃ。
いやだと言ってももうどうしようもないぞ。
おまえは、先程、持ってないものは受け取ると約束したのじゃからな。」
「ちょ…ちょっと待ってよ。
そ、そりゃあ確かにボクは仕事なんて持ってないけど、贈り物配達うさぎって何なのさ。
どこの誰に何を配達するっていうのさ!」
動揺するラパンの様子に、老人はおかしそうに微笑み、小さく肩をすくめた。
老人の手が軽く宙を掴むと、そこには今までどこにもなかった筈の黒いシルクハットが握られていた。
その様子に一瞬驚いたラパンだったが、一呼吸置くと、その顔にはいつものおかしな笑みが浮かんだ。
「……なぁんだ。
どんなものが出て来るのかと思ったら、ただの帽子じゃないか。
そんな物ならボクは山ほど…」
まだ話し終えないラパンの前に、老人はシルクハットを差し出した。
「あ……!」
ラパンの意志とは関係なく、その白いふかふかした腕は勝手に動き出し、差し出されたシルクハットを受け取った。
「お、おかしいじゃないか!
ボ、ボクはこんなものいくらでも持ってるのに、なんで…!」
きんきら声で抗議するラパンに、老人は穏やかに微笑みゆっくりと首を振る。
「うさ公よ。
それはただの帽子ではない…
……言ってみれば、それは乗り物…のようなもんじゃな。
いや…通路とでも言った方が良いかのぅ…」
老人の言葉に、ラパンはシルクハットをみつめて小首を傾げる。
「これが乗り物で通路…?」
ラパンは口の中でもごもごとつぶやき、得心出来ないように何度も首をひねくり回す。
「それと、もう一つ…
おまえさんは贈り物を受け取った。」
「もう一つだって?
……どういうことだよ。
帽子の他に何があるって言うのさ!?
何もないじゃないか!」
ラパンは老人を見上げ、不満げな視線を向けた。
「まぁ、わからんのも無理はないな。
それは…仕事じゃからな…」
「……仕事…?」
ラパンは老人の言葉を繰り返し、真っ赤な瞳が一際大きく見開かれた。
「そうじゃ…うさ公、おまえは今から贈り物配達うさぎとなったのじゃ。
いやだと言ってももうどうしようもないぞ。
おまえは、先程、持ってないものは受け取ると約束したのじゃからな。」
「ちょ…ちょっと待ってよ。
そ、そりゃあ確かにボクは仕事なんて持ってないけど、贈り物配達うさぎって何なのさ。
どこの誰に何を配達するっていうのさ!」
動揺するラパンの様子に、老人はおかしそうに微笑み、小さく肩をすくめた。
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