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十字架の楽園
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シャワーの水はいつまで経っても赤いままだ…
私の身体にはリチャードの血が大量にからみつき、私自身も知らないうちにあちこち傷ついていた。
長い間洗っても、生臭い血の臭いがとれないようで、私は泣きながら身体を洗い続けた。
長いシャワーを済ませると、リチャードの祖母の服を借りて着替えた。
「ジョシュア…」
その呼びかけに返事はなかった。
「ジョシュア!!」
不安になった私は、泣きながら何度も彼の名を呼んだが彼からの返事はなかった。
ジョシュアは逃げたのだ…
今頃、警官の所にでも行ってるのだろう…
でも、それも仕方のないことだ…
私は重大なことをやってしまったのだから…
しかし、それならいっそ私も…
私は寝室に戻った。
(……な、なぜ…?!)
ベッドにあるはずのリチャードの遺体がない!
シーツもはがされている。
ナイフもなく、床や壁に飛び散った血痕だけがその場で起こったことを知っているかのようだった。
私が呆然とその場に立ち尽していると、ジョシュアが戻って来た。
「リリィ、大丈夫か?
怪我してるみたいだな…あとで手当てしてやるからな。
ここを片付けてしまうからおまえはあっちで休んでろ。」
「ジョシュア!リチャードは?
リチャードの遺体はどうしたの?!」
「……良いか、リリィ…
さっきのはリチャードじゃない…
あれは……鬼だ。
鬼は、もう捨ててきた。
さっきのことは全部忘れろ、リリィ。」
ジョシュアは、私の背中を支えながらリビングへ連れて行った。
(あれは…鬼……)
ソファーに腰掛け、私はその言葉を何度も何度も頭の中で繰り返していた。
まるで、呪文のように、途切れることなくずっと、ずっと…
「リリィ、待たせたな。
さぁ、行こうか…」
「え……」
どのくらいの時が流れたのかよくわからなかったけど、ジョシュアはとても軽くそう言って、私達はまた馬車に戻った。
「あ、傷の手当てがまだだったな。
そういや、俺達、昨夜から何も食べてないな。
家に着いたら、何か食べような。」
「ジョシュア…あの…」
「リリィ…何も言うな。
着いたら起こすから、それまで眠ってろ。」
「………」
私は荷台にもたれながらそっと目を閉じた。
ごとごと言う車輪の音だけが耳に響いて、荷馬車が停まるまで私の涙は止まらなかった…
「さぁ、着いたぞ、ここだ!」
ジョシュアの声に目を開けると、そこは見た事のない小さな家だった。
私の身体にはリチャードの血が大量にからみつき、私自身も知らないうちにあちこち傷ついていた。
長い間洗っても、生臭い血の臭いがとれないようで、私は泣きながら身体を洗い続けた。
長いシャワーを済ませると、リチャードの祖母の服を借りて着替えた。
「ジョシュア…」
その呼びかけに返事はなかった。
「ジョシュア!!」
不安になった私は、泣きながら何度も彼の名を呼んだが彼からの返事はなかった。
ジョシュアは逃げたのだ…
今頃、警官の所にでも行ってるのだろう…
でも、それも仕方のないことだ…
私は重大なことをやってしまったのだから…
しかし、それならいっそ私も…
私は寝室に戻った。
(……な、なぜ…?!)
ベッドにあるはずのリチャードの遺体がない!
シーツもはがされている。
ナイフもなく、床や壁に飛び散った血痕だけがその場で起こったことを知っているかのようだった。
私が呆然とその場に立ち尽していると、ジョシュアが戻って来た。
「リリィ、大丈夫か?
怪我してるみたいだな…あとで手当てしてやるからな。
ここを片付けてしまうからおまえはあっちで休んでろ。」
「ジョシュア!リチャードは?
リチャードの遺体はどうしたの?!」
「……良いか、リリィ…
さっきのはリチャードじゃない…
あれは……鬼だ。
鬼は、もう捨ててきた。
さっきのことは全部忘れろ、リリィ。」
ジョシュアは、私の背中を支えながらリビングへ連れて行った。
(あれは…鬼……)
ソファーに腰掛け、私はその言葉を何度も何度も頭の中で繰り返していた。
まるで、呪文のように、途切れることなくずっと、ずっと…
「リリィ、待たせたな。
さぁ、行こうか…」
「え……」
どのくらいの時が流れたのかよくわからなかったけど、ジョシュアはとても軽くそう言って、私達はまた馬車に戻った。
「あ、傷の手当てがまだだったな。
そういや、俺達、昨夜から何も食べてないな。
家に着いたら、何か食べような。」
「ジョシュア…あの…」
「リリィ…何も言うな。
着いたら起こすから、それまで眠ってろ。」
「………」
私は荷台にもたれながらそっと目を閉じた。
ごとごと言う車輪の音だけが耳に響いて、荷馬車が停まるまで私の涙は止まらなかった…
「さぁ、着いたぞ、ここだ!」
ジョシュアの声に目を開けると、そこは見た事のない小さな家だった。
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