あれこれ短編集

ルカ(聖夜月ルカ)

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三番目の夢

10

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小さな女の子の顔は、悟にとても良く似ていた。



 「悟…もしかして…」

 悟は微笑みながら頷いた。



 「うん、俺の嫁と子供。」



 胸になにかがぐさりと突き刺さった。



 「そっか…可愛い奥さんだね。
この子は、悟にそっくりだし。」

 私は、動揺を悟られないよう無理に微笑む。



 「だろ?よく言われるんだ。
そのせいか、すごく可愛くってさ。
 実は、今、嫁さんのお腹には二人目がいるんだ。」

 悟は、嬉しそうにそう話した。



 酷いじゃない。
 今日は、あの頃と気持ちが変わらなかったら会うはずじゃなかったの?
こんなことなら、会いたくなんてなかった…!



 心の中の叫びを、私は懸命に押さえ込んだ。
 泣き出したい衝動を、必死に堪えた。



 「明日香はどうなんだ?
 結婚は?」

 「私は、仕事と結婚したようなものだから。
あ…でも、付き合ってる人はいるよ。」

 「やっぱりそうか。
それは同業者?」

 「うん、まぁ、そんなところかな?」



 女優さんたちと関わるようになって、私にも演技力がついたのか?
 私は、泣きたい気持ちを隠してうそぶいた。



 来るんじゃなかった…!
 早く帰りたかったけど、悟は、その後もいろいろなことを話し…なかなか、その場から立ち去ることが出来なかった。



その間に私はあることに気付いてしまった。
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