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キリーの店のチョコレート
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しおりを挟む「なんだ、これ?」
財布の中にマリエがみつけたもの…それは、1枚のスタンプカードだった。
二つ折りになったそのカードの裏側には「キリーの店」と書いてある。
(……キリーの店?
どこだ、それ?
まったく覚えがないんだけど…)
ゴミ箱に捨てようと思ったが、ふと中を見てみると「GET!」と書かれた欄までスタンプはたまっている。
(GET!ってことは…もしかしたら、何かもらえるってこと…?)
そう考えると急にそのカードを捨てるのはもったいないような気がしてきた。
しかし、その「キリーの店」なるものが何の店かもわからない。
それどころか、どこにあるのかもわからなければ、電話番号さえもが記載されてはいないのだ。
第一、行ったこともないのに、どうしてこんなにスタンプがたまっているのかがわからない。
マリエは記憶の糸をたぐるように、頭の中の引き出しを開けて回るが、やはりどこにも「キリーの店」の記憶はない。
そんな時、ある考えが不意に頭の中に浮かびあがってきた。
(……そうだ!
何かの拍子に誰かが落としたか、置き忘れたやつを持ってきちゃったんだ、きっと。)
そう考えれば、納得出来る。
しかし、これが誰のカードなのかわかるようなものは何も見当たらない。
(う~ん…
他の人のだったら悪いけど…
誰のかわからないから返しようもないし…
でも、なくした人はきっと悲しんてるよね。
こんなにポイントたまってるんだもん。
必死でためたのかもしれないもんね。
でもでも、この店の場所も全然わからないし…)
マリエは、そんなとりとめのないことを長々と考えていたが、どんなに考えてもわからないものはわからない。
諦めて眠ることにしたマリエは、スタンプカードを再び財布の中にしまった。
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