夢幻の騎士と片翼の王女

ルカ(聖夜月ルカ)

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昼食会

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「……うえ……兄上!」

 「え……?」

 「どうかなさいましたか?
 黙って、アリシアの顔ばかりご覧になって…」

 「そ、そんなことはない。
わ、私は…ちょっと考え事をしていただけだ。」

 「そう…ですか。」

アドルフはそう言って、俺を馬鹿にしたように小さく笑った。



 笑われても仕方がない。
 俺は確かに愚か者だ。



しかし、なぜこれほどまでにこの女に惹かれるのだろう?
 愛嬌のある顔ではあるが、美しい女ならこの国に数え切れないほどいる。
 体付きだってまだ少女のようなもので、魅力的でも何でもない。
なのに、どうして…?
 俺は、この女がほしくてたまらない。
ただほしいだけじゃない…傍にいてほしい…いや…
そうだ!…彼女を護りたい…亜里沙のために尽くしたい。
 不思議とそんな気持ちになってしまう。
 今まで女に対してそんなことを考えたことなんてなかったのに…



亜里沙と視線が合い、俺は慌ててそれを逸らした。
 恥ずかしいことに、また俺は亜里沙を見てしまっていたようだ。



 「お待たせいたしました。
お食事の準備が整いましたので、食堂の方へどうぞ。」



メイドの報せに、俺達は席を立った。

 
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