夢幻の騎士と片翼の王女

ルカ(聖夜月ルカ)

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肩透かし

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 (ちょっと浸かりすぎたかな…)



いつもより念入りに体を洗って…湯船に浸かりながらいろんなことを考えてたら、なんとなく長風呂になってしまった。



 「アンナさん、お水を下さい。
 少し浸かりすぎたみたいで…」

 「かしこまりました。」



アンナさんの持って来てくれた冷たいお水を飲んで、寝衣に着替えた。
 鏡の前でくるりと一回転。
 長風呂したって、急に美人になるわけじゃない。
まぁ、こんなものかな?



 (あ…どうしよう?少しお化粧もした方が良いのかな?)



よくわからなくて、私はメアリーさんを呼んだ。



 「亜里沙様、なにか御用ですか?」

 「う、うん、お化粧はどうしたら良いかな?と思って…」

 「お化粧…ですか?」

 「うん、やっぱりした方が良い?」

 「湯浴みも済まされたことですし…わざわざされなくても良ろしいのでは?」

 「そうなの?」

 「ええ、そう思いますが…」



 本当に良いのかなぁ?
でも、メアリーさんならいろんなことを知ってるはずだし、そのメアリーさんがしなくて良いっていうなら、やっぱりしなくて良いってこと?



 「……寝室に行けば良いのよね?」

 「ええ。」



 何なんだろう?メアリーさんの気のない返事に、ちょっとおかしな気分を感じながらも、私は期待と不安で高鳴る胸を押さえつつ、寝室へ向かった。
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