夢幻の騎士と片翼の王女

ルカ(聖夜月ルカ)

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厄介者

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「嘘…お兄ちゃんだって本当は、私のことが厄介だって思ってるんでしょう!?
 私がいなかったら、こんなところにも来ないで済んだし、好きな人とだって結婚して幸せになれたのに…!」

 「馬鹿だな、俺はそんなこと…」

 「正直に言ったらどうなのよ!
こんな頭のおかしい妹を押し付けられて、迷惑だって!」

 「亜里沙……」

 兄さんは、私の手をぎゅっと握り締めた。
 私は興奮し過ぎて、心臓が飛び出しそうに跳ねていて、涙が勝手にぽろぽろとこぼれていた。



 「落ち着くんだ、亜里沙…
自分のことをそんな風に言っちゃいけない。
おまえはおかしくなんかないんだ。
いいか?おまえは大変な出来事に巻き込まれて、心がほんの少し弱っただけなんだ。
 最近もいろんなことが続いたからな。
そんな目に合ったら、誰だってお前と同じようになるさ。
でも、必ず治るから、焦るんじゃない。
 俺たちは家族だろ?
 家族だったら、誰かが大変な時に助けるのは当然のことじゃないか。」

 兄さんが優しいことを言えば言うほど、私は苦しくなって涙が止まらなくなった。



 「迷惑だなんて思ったことはない。
 俺にとっては、彼女よりお前の方が大切だ。」

その言葉を聞いた瞬間、私は兄さんの手を乱暴に振りほどいた。
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