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神社のお守り(いて座)
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(すごい!このお守りがあればもう絶対に大丈夫ね!)
私は早速、百子にお礼の電話をかけた。
久し振りに気持ちがすっきりと晴れ、自分でも声が弾んでいるのが分かる程だった。
お守りの信じられない程すぐに現れた。
今まではどうもいまひとつ気持ちが向かなかった勉強に集中出来るようになり、どんどん頭に入って行く。
そのことによって、勉強法が間違っているのではないかというような不安も消え去り、自信がついて安心したせいか、夜もぐっすりと眠れるようにもなった。
お守りのお陰で、すべてが良い方に動き出した気がした。
そんなある雨の日のこと…
「あぁ~~っ!」
家の近くの坂道を自転車で走っている時に転倒し、私は腕にはひびが入り、あちこちを打ち青いあざが出来た。
(あ~あ…受験まであと何日もないっていうのに…
でも、ま、ひびですんで良かった…)
出来るだけポジティヴに考えようと思っていた矢先、今度は体調の悪さを感じた。
その晩から高熱が出て、とても勉強どころではなくなった。
風邪だろうと思い、薬を飲んで寝ていたけれどいっこうに良くならず、受験の日にこんな状態では大変だから、私は仕方なく病院に行くことにした。
歩くのもふらふらとするような状態だったけど、お母さんにわざわざパートを休んでついていってもらうのは気が引けたので、なんとか一人で向かった。
(あぁ…だるい…
病院、待たされたらいやだなぁ…)
重い足をひきずりながら、私はいつもよりずっと遅い速度で歩いていた。
「小野寺さん。」
病院の近くにさしかかった時、私は不意に名前を呼ばれ、振り向くとそこには同じクラスの野口さんが立っていた。
影で皆から「幽体ちゃん」と呼ばれるちょっと変わった人物で、親しい友達もほとんどいない様子でもちろん私も彼女と話したことはほとんどなかった。
そんな彼女が私に何の用だろう?
……まさか……
「あぁ、野口さん。」
いやな予感があり、私は野口さんと話したくなくて極力素っ気無く答えた。
「……小野寺さん…あなた、おかしなものを持ってない?」
「えっ!?」
彼女がクラスで孤立する原因はこれだった。
霊能力があるとかで、突然おかしなことを言い出すのだ。
私は早速、百子にお礼の電話をかけた。
久し振りに気持ちがすっきりと晴れ、自分でも声が弾んでいるのが分かる程だった。
お守りの信じられない程すぐに現れた。
今まではどうもいまひとつ気持ちが向かなかった勉強に集中出来るようになり、どんどん頭に入って行く。
そのことによって、勉強法が間違っているのではないかというような不安も消え去り、自信がついて安心したせいか、夜もぐっすりと眠れるようにもなった。
お守りのお陰で、すべてが良い方に動き出した気がした。
そんなある雨の日のこと…
「あぁ~~っ!」
家の近くの坂道を自転車で走っている時に転倒し、私は腕にはひびが入り、あちこちを打ち青いあざが出来た。
(あ~あ…受験まであと何日もないっていうのに…
でも、ま、ひびですんで良かった…)
出来るだけポジティヴに考えようと思っていた矢先、今度は体調の悪さを感じた。
その晩から高熱が出て、とても勉強どころではなくなった。
風邪だろうと思い、薬を飲んで寝ていたけれどいっこうに良くならず、受験の日にこんな状態では大変だから、私は仕方なく病院に行くことにした。
歩くのもふらふらとするような状態だったけど、お母さんにわざわざパートを休んでついていってもらうのは気が引けたので、なんとか一人で向かった。
(あぁ…だるい…
病院、待たされたらいやだなぁ…)
重い足をひきずりながら、私はいつもよりずっと遅い速度で歩いていた。
「小野寺さん。」
病院の近くにさしかかった時、私は不意に名前を呼ばれ、振り向くとそこには同じクラスの野口さんが立っていた。
影で皆から「幽体ちゃん」と呼ばれるちょっと変わった人物で、親しい友達もほとんどいない様子でもちろん私も彼女と話したことはほとんどなかった。
そんな彼女が私に何の用だろう?
……まさか……
「あぁ、野口さん。」
いやな予感があり、私は野口さんと話したくなくて極力素っ気無く答えた。
「……小野寺さん…あなた、おかしなものを持ってない?」
「えっ!?」
彼女がクラスで孤立する原因はこれだった。
霊能力があるとかで、突然おかしなことを言い出すのだ。
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