14 / 291
scene 1
14
*
(なぜだ?オレは確かにゴードの町の方へ歩いたのに…)
もしかして、どこかで道を間違えたのか?
いや、間違えるような道はなかったはずだ…
なのに、なぜ…?
しかし、ここで迷っている暇はない!
仕方がない。
今度は逆の方向に進んでみることにしよう。
同じ方向に行って、また同じルートを通ってしまうような羽目には陥りたくない。
そんなことを考えながら、オルジェは歩き出した。
(今夜は森の中で野宿だな…)
オルジェはラグラの森を目指して歩き始めた。
しばらく進んだ頃から、オルジェはなんとも説明のし難い妙な感覚に襲われていた。
誰かに見られているような落ち着かない気分…
だが、あたりを見回しても誰もいない。
歩いているうちに、だんだんと夜の暗さが増してきて、オルジェはランプに火を灯した。
クスクス…
「誰だ?!」
囁くような笑い声が聞こえたように思い、オルジェはランプの明かりをかざしたがそこには誰もいなかった。
「わっ!!」
不意にオルジェの頭上を飛び去った鳥に、オルジェは大きな声を上げた。
(…なんだ、脅かすなよ…鳥か…)
初めて町を出る緊張感が今頃になって出てきたのかもしれない。
オルジェは、ほっと胸をなでおろし先へと進む。
(そっちに行ったら、元通り…)
「誰だっっ!!」
それはオルジェの耳にはっきりと聞こえた。
明らかに、誰かが傍にいることをオルジェは確信した。
「出てこいっ!」
「あ~あ…みつかっちゃった…」
オルジェの照らすランプの灯りの元に現れたのは、一人の小人だった。
「うわっ!
誰だ!おまえ!
やけに、ちっこいな!」
「ふ~ん、やっぱりおまえには、声だけじゃなくボクの姿も見えるんだな。」
小人は大きな瞳をさらに大きくして、オルジェを見上げていた。
「見える…って…
じゃ、なにか?
おまえの姿は他の人間には見えないっていうのか?」
オルジェはしゃがみこみ、ランプの灯りでさらに小人の様子を観察する。
「もう~!熱いじゃないか。
ランプをもっと遠ざけてくれよ。」
「あぁ、すまん、すまん。」
「おかしいな。
ボク達の姿が見える人間はもっと、こう…」
「もっとなんだってんだよ!」
「……とりあえず、おまえとはタイプの違う人間なんだけどな。」
「知るかよ!」
「それに、ボクの姿は見えるのに、なんで…」
「なんなんだよ!」
「やっぱり気付いてないのか?
……おまえ、足止めの術をかけられてるぞ。」
「……足止めの術…?」
(なぜだ?オレは確かにゴードの町の方へ歩いたのに…)
もしかして、どこかで道を間違えたのか?
いや、間違えるような道はなかったはずだ…
なのに、なぜ…?
しかし、ここで迷っている暇はない!
仕方がない。
今度は逆の方向に進んでみることにしよう。
同じ方向に行って、また同じルートを通ってしまうような羽目には陥りたくない。
そんなことを考えながら、オルジェは歩き出した。
(今夜は森の中で野宿だな…)
オルジェはラグラの森を目指して歩き始めた。
しばらく進んだ頃から、オルジェはなんとも説明のし難い妙な感覚に襲われていた。
誰かに見られているような落ち着かない気分…
だが、あたりを見回しても誰もいない。
歩いているうちに、だんだんと夜の暗さが増してきて、オルジェはランプに火を灯した。
クスクス…
「誰だ?!」
囁くような笑い声が聞こえたように思い、オルジェはランプの明かりをかざしたがそこには誰もいなかった。
「わっ!!」
不意にオルジェの頭上を飛び去った鳥に、オルジェは大きな声を上げた。
(…なんだ、脅かすなよ…鳥か…)
初めて町を出る緊張感が今頃になって出てきたのかもしれない。
オルジェは、ほっと胸をなでおろし先へと進む。
(そっちに行ったら、元通り…)
「誰だっっ!!」
それはオルジェの耳にはっきりと聞こえた。
明らかに、誰かが傍にいることをオルジェは確信した。
「出てこいっ!」
「あ~あ…みつかっちゃった…」
オルジェの照らすランプの灯りの元に現れたのは、一人の小人だった。
「うわっ!
誰だ!おまえ!
やけに、ちっこいな!」
「ふ~ん、やっぱりおまえには、声だけじゃなくボクの姿も見えるんだな。」
小人は大きな瞳をさらに大きくして、オルジェを見上げていた。
「見える…って…
じゃ、なにか?
おまえの姿は他の人間には見えないっていうのか?」
オルジェはしゃがみこみ、ランプの灯りでさらに小人の様子を観察する。
「もう~!熱いじゃないか。
ランプをもっと遠ざけてくれよ。」
「あぁ、すまん、すまん。」
「おかしいな。
ボク達の姿が見える人間はもっと、こう…」
「もっとなんだってんだよ!」
「……とりあえず、おまえとはタイプの違う人間なんだけどな。」
「知るかよ!」
「それに、ボクの姿は見えるのに、なんで…」
「なんなんだよ!」
「やっぱり気付いてないのか?
……おまえ、足止めの術をかけられてるぞ。」
「……足止めの術…?」
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行「婚約破棄ですか? それなら昨日成立しましたよ、ご存知ありませんでしたか?」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」
イエーガー公爵家の令息レイモンド様が言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇護欲をそそる美少女。
対する私は銀色の髪に紫の瞳、表情が表に出にくく能面姫と呼ばれています。
レイモンド様がミランダ様に惹かれても仕方ありませんね……ですが。
「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」
「あの、ちょっとよろしいですか?」
「なんだ!」
レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。
「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知ありませんでしたか?」
私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。
全31話、約43,000文字、完結済み。
他サイトにもアップしています。
小説家になろう、日間ランキング異世界恋愛2位!総合2位!
pixivウィークリーランキング2位に入った作品です。
アルファポリス、恋愛2位、総合2位、HOTランキング2位に入った作品です。
2021/10/23アルファポリス完結ランキング4位に入ってました。ありがとうございます。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
王弟が愛した娘 —音に響く運命—
Aster22
恋愛
弟を探す旅の途中、身分を隠して村で薬師として生きていたセラは、
ハープの音に宿る才を、名も知らぬ貴族の青年――王弟レオに見初められる。
互いの立場を知らぬまま距離を縮めていく二人。
だが、ある事件をきっかけに、セラは彼の屋敷で侍女として働くことになり、
知らず知らずのうちに国を巻き込む陰謀へと引き寄せられていく。
人の生まれは変えられない。
それでも、何を望み、何を選ぶのかは、自分で決められる。
セラが守ろうとするものは、弟か、才か、それとも――
キャラ設定・世界観などはこちら
↓
https://kakuyomu.jp/my/news/822139840619212578