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「オルジェ、お前の子供だぞ。その腕で抱いてやれ」
エルスールは誕生したばかりの小さな命を、父親になった彼にそっと渡す。
オルジェは恐々となれない手つきで受取った。
暖かい温もりに、そっと笑顔になる。
(これが赤ちゃん…オレとケイトの、子供…)
まだケイトのおなかの中にいる時は父親になる実感が湧かなかったが、こうして実際目にし、自分の腕の中に抱きしめると我が子を持つ親の気持ちが芽生えてくるから不思議だ。
「イアン牧師にも、この子を見せてあげたかったな・・・」
オルジェはポツリと呟いた。
でも俺はさんざん勝手なことをして来たんだし、イアン牧師に合わせる顔なんてない。
遠い昔が懐かしく、オルジェの瞳にじわりと涙が浮かんできた。
オルジェはそっと子供をケイトの横に寝かせると、弱気な自分を見せまいと笑顔を作る。
「オレ、ちょっと風に当たってくるよ。ケイトはゆっくり休んでくれな」
「何だ、感激のあまり泣き顔を見られたくないのか?」
トレルがちゃかした。
「そ、そんなんじゃないっ!!」
図星だったのか、顔を赤くすると、慌てて部屋から出て行こうとした。
「?」
突然、オルジェは力が抜けたようにガクンと床に両膝をつく。
「おいおい、ほっとしたら気が抜けたんじゃないのか?」
それを見たエルスールが笑いながら、オルジェの肩に手を掛けようとすると、そのまま彼は前のめりにパタリと床に倒れた。
何の前触れもない、突然のことだった。
「おい、どうしたんだ…オルジェ?」
トレルが慌てて抱き起こす。
だが、ぐったりとして返事がない。
「オルジェ、どうしたの?」
ケイトも慌ててベッドから体を起こすと、オルジェに駆け寄った。
血の気の引いた彼の顔は、人形のように見える。
まさかとは思ったが、エルスールは脈を取ってみた。
「…死んで、る……」
「嘘っっ!!」
ケイトがオルジェの体を揺らし、頬を叩く。
「起きて、オルジェ…ねぇ、起きてよっ。こんなたちの悪い冗談はやめてっ。あなたは父親になったのよ、これから一緒に生きていくんじゃない!!ねぇってば」
だが、彼の閉じた瞳が開く事はなかった
だんだんと頬を叩く手に力の入るケイトの様子を見て、エルスールが止めた。
「やめろ…そんな事をしても…」
「嫌ーっっ、オルジェーっっ!!」
ケイトの絶叫が部屋中に広がった。
エルスールは誕生したばかりの小さな命を、父親になった彼にそっと渡す。
オルジェは恐々となれない手つきで受取った。
暖かい温もりに、そっと笑顔になる。
(これが赤ちゃん…オレとケイトの、子供…)
まだケイトのおなかの中にいる時は父親になる実感が湧かなかったが、こうして実際目にし、自分の腕の中に抱きしめると我が子を持つ親の気持ちが芽生えてくるから不思議だ。
「イアン牧師にも、この子を見せてあげたかったな・・・」
オルジェはポツリと呟いた。
でも俺はさんざん勝手なことをして来たんだし、イアン牧師に合わせる顔なんてない。
遠い昔が懐かしく、オルジェの瞳にじわりと涙が浮かんできた。
オルジェはそっと子供をケイトの横に寝かせると、弱気な自分を見せまいと笑顔を作る。
「オレ、ちょっと風に当たってくるよ。ケイトはゆっくり休んでくれな」
「何だ、感激のあまり泣き顔を見られたくないのか?」
トレルがちゃかした。
「そ、そんなんじゃないっ!!」
図星だったのか、顔を赤くすると、慌てて部屋から出て行こうとした。
「?」
突然、オルジェは力が抜けたようにガクンと床に両膝をつく。
「おいおい、ほっとしたら気が抜けたんじゃないのか?」
それを見たエルスールが笑いながら、オルジェの肩に手を掛けようとすると、そのまま彼は前のめりにパタリと床に倒れた。
何の前触れもない、突然のことだった。
「おい、どうしたんだ…オルジェ?」
トレルが慌てて抱き起こす。
だが、ぐったりとして返事がない。
「オルジェ、どうしたの?」
ケイトも慌ててベッドから体を起こすと、オルジェに駆け寄った。
血の気の引いた彼の顔は、人形のように見える。
まさかとは思ったが、エルスールは脈を取ってみた。
「…死んで、る……」
「嘘っっ!!」
ケイトがオルジェの体を揺らし、頬を叩く。
「起きて、オルジェ…ねぇ、起きてよっ。こんなたちの悪い冗談はやめてっ。あなたは父親になったのよ、これから一緒に生きていくんじゃない!!ねぇってば」
だが、彼の閉じた瞳が開く事はなかった
だんだんと頬を叩く手に力の入るケイトの様子を見て、エルスールが止めた。
「やめろ…そんな事をしても…」
「嫌ーっっ、オルジェーっっ!!」
ケイトの絶叫が部屋中に広がった。
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