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scene 11
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「う…ん」
「どうした、ルシファー?
眠ってて良いんだよ。」
家に着いた頃、今まですやすやと眠っていたルシファーが不意に目を覚ました。
「ママ、ぼく、ミルクが飲みたい。」
「おなかがすいたの?
じゃ、今、温めてあげるから待ってなさい。」
「ぼくもお手伝いする~!」
「そう?じゃあ、お願いするわね。」
台所へ行く二人の後ろ姿を、トレルは目を細めてみつめていた。
「ケイトもすっかり母親だな。」
「そうだな。あれでルシファーがごく普通の子供だったら、何も言う事はなかったのにな…」
「ルシファーの中の悪魔は、いつの日か俺が必ず祓ってみせる!
もうラグスの時のような失敗は二度としない。
今度こそは…俺がこの命をかけて、必ず…!」
「命を賭けるだなんて…そんなことを言うのはやめてくれ。
おまえがいなくなったら、私はその先どうしたら良いんだ。」
「悪魔とは思えない言葉だな…
俺が死んだら、俺の魂はおまえが好きにしたら良い。」
「ば、馬鹿なことを言うな!
私が、おまえを守る!
死なせることなど絶対にさせない!」
「ありがとう、エルスール…」
トレルとエルスールの唇が、甘く重なる。
「出来たよ~!」
温かい湯気ののぼるミルクの入ったカップを乗せて、ルシファーがワゴンを押して持って来た。
「ぼく、お手伝いしたよ!」
「ありがとう、ルシファー。
おまえは本当に良い子だな。」
「ぼくのはお砂糖いリ。
ママやおじちゃん達のはお酒を入れてきたよ。」
「ありがとう、早速いただくよ。」
「ルシファー、ミルクを飲んだらもう寝るのよ。」
「はい、ママ!」
(トレル…私はミルクはちょっと…)
(せっかくルシファーが持って来てくれたんだ。
少しだけでも飲んでおけよ。)
(……わかった。)
「ルシファー、おいしいよ。」
「ありがとうな、ルシファー。」
しばらくすると、三人は突然激しい睡魔に襲われた。
「ルシファー…お酒はいっぱい…いれたのか…?」
トレルのその言葉を聞いたのを最後に、エルスールもそしてケイトもその場で深い眠りに落ちていた。
「どうした、ルシファー?
眠ってて良いんだよ。」
家に着いた頃、今まですやすやと眠っていたルシファーが不意に目を覚ました。
「ママ、ぼく、ミルクが飲みたい。」
「おなかがすいたの?
じゃ、今、温めてあげるから待ってなさい。」
「ぼくもお手伝いする~!」
「そう?じゃあ、お願いするわね。」
台所へ行く二人の後ろ姿を、トレルは目を細めてみつめていた。
「ケイトもすっかり母親だな。」
「そうだな。あれでルシファーがごく普通の子供だったら、何も言う事はなかったのにな…」
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おまえがいなくなったら、私はその先どうしたら良いんだ。」
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俺が死んだら、俺の魂はおまえが好きにしたら良い。」
「ば、馬鹿なことを言うな!
私が、おまえを守る!
死なせることなど絶対にさせない!」
「ありがとう、エルスール…」
トレルとエルスールの唇が、甘く重なる。
「出来たよ~!」
温かい湯気ののぼるミルクの入ったカップを乗せて、ルシファーがワゴンを押して持って来た。
「ぼく、お手伝いしたよ!」
「ありがとう、ルシファー。
おまえは本当に良い子だな。」
「ぼくのはお砂糖いリ。
ママやおじちゃん達のはお酒を入れてきたよ。」
「ありがとう、早速いただくよ。」
「ルシファー、ミルクを飲んだらもう寝るのよ。」
「はい、ママ!」
(トレル…私はミルクはちょっと…)
(せっかくルシファーが持って来てくれたんだ。
少しだけでも飲んでおけよ。)
(……わかった。)
「ルシファー、おいしいよ。」
「ありがとうな、ルシファー。」
しばらくすると、三人は突然激しい睡魔に襲われた。
「ルシファー…お酒はいっぱい…いれたのか…?」
トレルのその言葉を聞いたのを最後に、エルスールもそしてケイトもその場で深い眠りに落ちていた。
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