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おばあちゃんと一緒に
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「あれ?おばあちゃん…何してるの?」
「あぁ、さっちゃん、おかえり。
あんたも一緒に作るかい?」
「え?う、うん。」
学校から帰って来たら、おばあちゃんが居間で何かやってた。
テーブルの上には、貝殻があった。
多分、昨夜のお味噌汁に入ってたハマグリの殻だ。
「どうするの?」
「うん、貝殻にね、糊でこの布を貼ってくれるかい?
どれでもいいよ、さっちゃんの好きなものでいいからね。」
「うん、わかった。」
たくさんの布の中から、まずは貼り付ける布を探す。
(あ、これ、可愛い!)
チューリップの柄の布があった。
赤、黄色、白の小さいチュ―リップの花が散りばめられた柄。
(これにしよう!)
チューリップは私の好きな花。
だから、迷わずその柄にした。
貝殻に貼ってみたら、すごく可愛かった。
「布が貼れたら、中にこの紐のついた鈴を入れて、二枚を合わせてまた糊でくっつけておくれ。」
「うん!」
おばあちゃんの作り方を良く見て、私も同じようにやってみた。
「あとは、貝殻の縁にこの紐を貼り付けるんだよ。」
おばあちゃんから受け取った綺麗な紐を貝殻の縁に慎重に貼り付けた。
「……これで良い?」
「上手に出来たねぇ…さっちゃんは本当に器用だね。」
おばあちゃんに褒められて、私は嬉しくなった。
でも、本当にけっこう上手に出来たと思う。
チューリップの柄がすごく可愛い。
「それ、さっちゃんにあげるよ。」
「えっ!?本当?」
おばあちゃんは頷いた。
「今度はお母さんのを作ってあげたらどうだい?」
「うん!」
お母さんのもチューリップ柄にしよう。
そして、おそろいで携帯に付けるんだ!
私はわくわくしながら二つ目のハマグリストラップに取り掛かった。
「あぁ、さっちゃん、おかえり。
あんたも一緒に作るかい?」
「え?う、うん。」
学校から帰って来たら、おばあちゃんが居間で何かやってた。
テーブルの上には、貝殻があった。
多分、昨夜のお味噌汁に入ってたハマグリの殻だ。
「どうするの?」
「うん、貝殻にね、糊でこの布を貼ってくれるかい?
どれでもいいよ、さっちゃんの好きなものでいいからね。」
「うん、わかった。」
たくさんの布の中から、まずは貼り付ける布を探す。
(あ、これ、可愛い!)
チューリップの柄の布があった。
赤、黄色、白の小さいチュ―リップの花が散りばめられた柄。
(これにしよう!)
チューリップは私の好きな花。
だから、迷わずその柄にした。
貝殻に貼ってみたら、すごく可愛かった。
「布が貼れたら、中にこの紐のついた鈴を入れて、二枚を合わせてまた糊でくっつけておくれ。」
「うん!」
おばあちゃんの作り方を良く見て、私も同じようにやってみた。
「あとは、貝殻の縁にこの紐を貼り付けるんだよ。」
おばあちゃんから受け取った綺麗な紐を貝殻の縁に慎重に貼り付けた。
「……これで良い?」
「上手に出来たねぇ…さっちゃんは本当に器用だね。」
おばあちゃんに褒められて、私は嬉しくなった。
でも、本当にけっこう上手に出来たと思う。
チューリップの柄がすごく可愛い。
「それ、さっちゃんにあげるよ。」
「えっ!?本当?」
おばあちゃんは頷いた。
「今度はお母さんのを作ってあげたらどうだい?」
「うん!」
お母さんのもチューリップ柄にしよう。
そして、おそろいで携帯に付けるんだ!
私はわくわくしながら二つ目のハマグリストラップに取り掛かった。
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